ご挨拶

「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」の推進にあたって

山形大学副学長・理事(教育・学生支援担当)

小 山 清 人

山形大学ではこれまで、全国的にも先進的な教育改革を進めてきた実績があります。その一つが教養教育を中心としたFD活動であり、もう一つはアドバイザー教員が電子カルテを用いて丁寧な修学支援を行うYUサポーティングシステムです。

こうした学内での教育改革を行う一方で、高等教育機関への社会的な要請として、「学士力」の養成が求められており、この「学士力」を構成する重要な要素として「人間力」を考えております。本学では、自立した一人の人間として力強く生き、他者を理解するとともに社会を構成していく力である「人間力」を着実に身に付けさせるため、それまでの教養教育を抜本的に見直し、学士課程教育の基盤、さらには生涯を通じて学ぶための基盤となる『基盤教育』として平成22年度の入学者から提供しています。

また、最近の経済情勢を受けて社会から大学に求められているもう一つの役割が、学生の社会的・職業的自立の育成です。平成23年度からのキャリアガイダンスの必修化は、このことを端的に表す動きと言えます。

そこで本学では、学生の社会的・職業的自立を促すため産業界と大学のニーズを踏まえたインターンシップの高度化に取り組んでいます。このたび、平成24年度文部科学省大学改革推進事業「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」に採択され、本学のみならず北海道・東北地区の各大学や産業界と連携して、この取組を推進することにしています。

この取組では、系統性を考慮した新たなキャリア関連科目の開講やインターンシップの学習成果の可視化、さらには学習履歴の記録・振り返りを通じて大学生に不足していると考えられている「主体性」や「実行力」を育成することを目的としています。また山形県内の企業・団体・行政機関において人事に携わる方を外部評価委員に委嘱し、産業界からの評価や提言を受けながら本事業を進めることとしております。

本学がこれまで積極的に推進してきたさまざまな教育改革への情熱とノウハウを礎に、これらの取組を通してさらに社会からの求めに応え得る大学として、大きく飛躍したいと考えています。