文部科学省 平成24年度 「大学間連携共同教育推進事業」採択事業

ご挨拶

"つばさ"プロジェクト 運営協議会委員長 小田 隆治(おだ たかはる)

 少子高齢化・人口減少が進行している日本は、これから地方と大都市圏で人口格差が一層増大し、そこから派生する問題群はより深刻になり、国土の均衡のとれた発展は今以上に難しくなっていくことが予想されます。それゆえ、都道府県レベルの取組にとどまらず、地方と首都圏の広域レベルで問題の解決に当たることが求められています。

 高等教育界に目を転ずると、日本における小規模大学等の存在は、地域の維持・発展の要諦であり、日本の高等教育の多様性に富んだ機能別分化の一翼を担っています。ですが、大学ユニバーサル化の時代にあって、教育改善や改革を進めたくとも、厳しい競争的環境の下、人的・財政的資源が限られている小規模校ではそれは困難な状況にあります。これまで高等教育界をリードしてきた研究大学の教育モデルは、ユニバーサル化の最前線にある小規模校には参考にならなくなってきました。

 そこで我々は、大学等が連携することによって教育力を向上することを目的として、平成20年に東日本の34の国公私立の大学・短期大学・高等専門学校による「FDネットワーク"つばさ"」を設立しました。現在、"つばさ"には北海道・東北・関東の49大学等が加盟し、相互研鑽に励んでおります。

 この度、文部科学省の平成24年度「大学間連携共同教育推進事業」に、"つばさ"を母体とする"つばさ"のプロジェクト「東日本広域の大学間連携による教育の質保証・向上システムの構築」(通称、"つばさ"プロジェクト)が採択されました。関係者のみなさまには、この場をお借りしてお礼申し上げます。今回のプロジェクトに参加する連携校は19校で、連携する地方自治体等は14機関にのぼります。

 今回のプロジェクトは、これまで通りFDやSDを推進していきますが、それ以外にもデータに基づいた教育改善を進めるためにIR(Institutional Research、機関調査)を行っていきます。

 また、学生の自己学習力を高めるために、学生主体型授業を実施していきます。さらに、学生の社会人基礎力や広い視野を養うために、それぞれの地域の方々にご協力いただいて、現地体験宿泊型の「大地連携ワークショップ」を北海道-東北-首都圏で開催します。益々のご支援ご指導、よろしくお願い致します。