戦後日本の経済発展

第２次世界大戦後の日本経済の成長の歩みを検討する。戦後復興からはじまり高度経済成長期の成長促進要因や石油危機以降の低経済成長期の成長抑制要因などを取りあげながら、バブル経済や平成不況をもたらした諸要因の分析を行なう。その際、日本経済の歩みを単なる時間という縦の関係だけでく、外部世界との横の関係(対外経済関係）からみて、その特徴を明らかにしていきたい。

戦後の日本経済が、いかに世界経済の動向に左右されて展開してきたかを理解することにある。

戦後復興　高度経済成長　石油危機　ニクソン・ショック　バブル経済　平成不況　デフレ経済

講義を主体とするが、テーマによっては討論も取り入れていく。

１．第２次大戦以降現在に至る日本経済の成長の歩み（概観）　２．戦後復興と経済民主化政策　３．高度経済成長とその促進要因　４．GATT・IMF体制と世界貿易の拡大　５．輸出主導型経済発展と日本経済　６．石油危機と減速経済の到来　７．日米関係と貿易摩擦　８．公害問題と反成長主義の台頭　８．バブル経済とその崩壊　９．平成不況とデフレ経済　１０．少子高齢化社会と安定成長　１１．日本の対外経済関係　１２．グローバリズムと地域主義の台頭　１３．北米自由貿易協定と日本経済　１４．アジア太平洋経済協力会議（APEC）と日本　１５．日本と東アジア共同体　

取り上げる内容について、専門用語などはあらかじめインターネットなどでよく学習しておくこと。

取り上げる内容について、専門用語などはあらかじめインターネットなどでよく学習しておくこと。

講義の後はノートをきちんと整理しておくこと。

レポート４０点　期末試験６０点

普段の予習や討議への参加を重視する。

とくに指定しない。必要な資料などは前もって（あるいは授業中に適宜）配布する。

橋本　寿朗『戦後の日本経済』（岩波新書）　原田　泰・香西　泰『日本経済発展のビッグ・ゲーム』（東洋経済新報社）　宮崎　勇『日本経済図説』（岩波新書）　吉田　和男『平成不況１０年史』（PHP新書）　斉藤精一郎『「現代デフレ」の経済学』ＰＨＰ新書　谷口誠『東アジア共同体』（岩波新書）