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シンポジウム「博物館改革と文化資源の活用―イタリアの事例に学ぶ」を開催(11/2)

掲載日:2016.11.04

11月2日(木)、小白川キャンパスで、イタリアから世界遺産カゼルタ宮殿の総責任者であるイタリア文化財省のマウロ・フェリコーリ氏を迎え、シンポジウム「博物館改革と文化資源の活用―イタリアの事例に学ぶ」を開催し、学生・教職員のほか一般市民など約100名が参加しました。

フェリコーリ氏は、ボローニャ市職員として、また、2015年からは世界公募で選ばれたカゼルタ宮殿(国立博物館相当施設)総責任者として、長年文化資源を活用した町作りと経済振興に取組んで来られた方。イタリアでは、現在、国立博物館の自立をうながす大改革が行われており、これまで一体となっていた文化財の保護と博物館の運営を切り離したことなどを紹介しました。カゼルタ宮殿では、SNSを活用することで、2015年末は49万人だった来場者が、2016年末には65万人に達する見込みであることなど、その成果を話し、文化遺産が地域経済、地域の発展にどんな影響を及ぼすかケーススタディとなるかもしれないと述べました。
小山学長は、フェリコーリ氏の報告を受け、マネジメントの重要性や地域との関わりについて触れながら、「過去を見ることによって将来を考えるのが博物館の役割。そして楽しいことが大事。」と附属博物館の活動への期待を話しました。

報告の後、山本陽史教授をコーディネーターに行われたディスカッションでは、活発な質疑応答も行われ、参加者たちが博物館と文化資源の活用について考える好機となりました。

※このシンポジウムは山形大学附属博物館が事務局となって実施している平成28年度地域の核となる美術館・博物館支援事業『山形の文化遺産を世界に発信するプロジェクト』の一環として行われたものです。

新宮博物館長あいさつの画像
新宮博物館長あいさつ

マウロ・フェリコーリ氏の画像
マウロ・フェリコーリ氏

会場の様子の画像
会場の様子

カゼルタ宮殿の取組みについて報告するフェリコーリ氏の画像
カゼルタ宮殿の取組みについて報告するフェリコーリ氏

小山学長の報告の画像
小山学長の報告

活発な質疑応答も行われましたの画像
活発な質疑応答も行われました

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