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大崎教授の海外駐在記「ベトナム国家農業大学駐在記3(4)」

 11月10日木曜日に、手巻き寿司パーティーをしました。約40人が参加しました。10月9日にハノイに着いた直後から、学生達に何度も催促されていたのですが、日本語クラスのリーダーの、農学部2年生の女子学生リンさんに、日程を提示されました。彼女は、11月の中下旬にベトナム国家農業大学の代表団の一人として、中国に行くそうで、その日程と照らし合わせて、寿司パーティーの日を決めたそうです。
  彼女が訪問する中国の大学は、英名が分からないので特定できないのですが、ベトナム国家農業大学からバスで9時間だそうで、広州辺りにあるのではないか、と推定しています。
  海外で、寿司パーティーを開く際に、具材の入手で苦労するのは、マグロやサーモンの生食用の魚と、寿司用の短粒米、そして米酢です。しかし、現在のハノイは、2年前にイオンができたので、欲しいものは何でもそろっていました。イオンには、客の目の前で魚をさばきながら寿司を作り、プラスチックパックに入れて売っているコーナーがあり、その横には、フードコートもあるので、寿司を食べている人を沢山見ることができます。しかし、多くの学生は、今まで寿司を食べたことがない、と言いました。
  パーティー当日の午前9時半に、14人の学生がゲストハウスに集まり、タクシーに分乗して、妻と一緒にイオンに具材を買いに行きました。イオンまでは車を用いて約10分です。開店は10時でした。学生が一番欲しがったのは、大きなジャックフルーツだったそうで、半切れ買ってきました。パーティーで最初になくなったのもジャックフルーツでした。
  パーティーの会場として、私の住むゲストハウスの2階ロビーを借りました。調理は同階の私の部屋の洗面所を利用して、午後2時半から始めました。調理には34人が参加しました。彼らは、まず、ゲストハウス隣のレストランからテーブルを二脚借りてきました。炊飯器を持ってきた学生が二人いました。包丁やまな板を持ってきた学生もいました。彼らは、調理、皿の盛り付けなどは、主に、スマフォで検索した画像を参考にして行っていました。
  パーティーは、午後4時半から7時まで行いました。あいにく、授業があって来られなかった、日本語クラスの常連学生が何人もいました。しかし、代わりに、クラスリーダーのリンさんが、日本語クラスの学生を中心に、10月20日に結成した、日本文化愛好会の「ひなたクラブ」の中高校生が数人参加しました。
  ひなたクラブは、日本の行事に積極的に参加することを決めたそうで、その記念すべき第一回目の参加行事は、10月31日の、ハノイの繫華街で行われたハロウィーンだったそうです。リンさんは、名探偵コナン君のガールフレンドのリンちゃんに扮したそうです。そして、第二回目の参加が、この寿司パーティーだそうです。
  この日、パーティーを楽しみにしていた、山大サテライトオフィスの管理人のルック君は、試験監督の仕事があり、参加しませんでした。彼が所属している海外教育発展院が無料英語クラスを開設することになり、応募者が約3000人いたそうです。そこで150台のコンピューターを用いて、1日に4グループ、5日をかけて、3段階のレベル分けの試験をしたそうです。優秀者60人には奨学金を授与し、そのうちの6人は特別奨学生にするそうです。

寿司パーティーの画像
寿司パーティー

最後列、白い帽子の女性がクラスリーダーのリンさんの画像
最後列、白い帽子の女性がクラスリーダーのリンさん