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【お知らせ】

山形大学の思い出   石井 修

 NTTに21年、山形大学に20年務めた。企業の研究は突然打ち切られることも多くストレスだったが、大学では研究を全て自分で運営するため精神的には快適だった。お世話になった皆様に心から感謝している。
 唯一の誤算は、大学では教育という人相手の仕事もしなければならないことだった。優秀な学生諸君を相手にするときの心地よさもずいぶん経験したが、「そもそも工学なんて興味が無いのに、入学してしまった」といった学生にも時々出会った。興味のない人に興味を持たせるのは至難の業である。妻に愚痴を言うと、「あなたの研究がつまらないのよ」と笑われた。
 理系離れを食い止めるには大学以前の働きかけが必要と思い、10年ほど前から小学校や高校で出前授業をするようになった。特に、小学校で磁石を使った手品のような授業をすると、生き生きとした反応があって面白い。担任教諭ばかりか校長先生まで見に来る。研究室の学生をアシスタントに連れて行くと、彼らも楽しかったと言う。研究には直接関係しないが、社会貢献した気持になれる楽しい活動だった。