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【お知らせ】

「ショウロ」の資源活用研究を始めます。(農学部)


クロマツ林に生えるショウロ

 皆さん「ショウロ」って知っていますか?「松露」と書きます。「マツタケ=松茸」は誰でもが知っているキノコですが、「ショウロ」については聞いたことも、まして見たこともない人が多いのではないでしょうか。食べて美味しいキノコですが、食べたことがある人は少ないのではないでしょうか?
 「マツタケ」は「アカマツ林」で採れますが、「ショウロ」は「クロマツ林」で採れる キノコなのです。「マツタケ」も「ショウロ」も元気の良い「マツ」の根に付きます。「マツが元気だとショウロも採れる、ショウロが出ればマツも元気」というような関係にある「共生菌根菌」と呼ばれるキノコです。
 今、このショウロが「幻のキノコ」と言われるほど、珍しいキノコになっています。多くの皆さんがショウロを知らないのも無理ないはずです。この原因は、クロマツ林の手入れが無くなり、落ち葉が放置され、腐食層が砂地を覆うようになったためと言われています。
 山形大学農学部では、このショウロの復活を図るために、3年前からその生態調査を続けていましたが、この6月から山形県庄内総合支庁、酒田森林組合、その他の機関とともに「地域森林資源活用研究会(仮称)」を立ち上げることになりました。この3年間の調査をもとに、「栽培技術の開発」、「食品機能性分析」、「クロマツとの共生関係」の3課題について、研究を3年間進めていきます。
 庄内砂丘とクロマツ林は全国的に貴重な自然です。ショウロとクロマツとの関係が分かれば、今、全国的に問題となっているクロマツ林の衰退を止めることができる可能性があります。クロマツ林の保全ボランティアの励みにもなります。また、ショウロの栽培技術の開発が進めば、庄内地方特産の貴重な食材として活用することもできます。
 農学部では、地域の産官学民と協同し、「ショウロ」を通して、全国のクロマツ林の復活を図ろうとしています。