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【お知らせ】

論文博士学位記授与式を挙行

2012年3月26日(月)

 本日は、53次越冬隊として3回目の外出注意令が発令されております。今回のブリザードで、オングル島を巡る 野外講習が延期となってしまいました。鶴岡勤務時代の地吹雪も辛かったですが、こちらのブリザードは継続時間が長く、 1日中強風が吹き続けることもあります。それでも、基地内は快適で、どこかの大学の事務室よりずっと暖かいです。
 夏作業の話ばかり続いておりますが、越冬期間に入ってからの日々の生活は、ある意味今後1年間の日常となります。 気を抜いているつもりではありませんが、日常であるが故、落ち着いて生活している気がします。そうした訳で、 緊張していた昭和基地入り当初の夏の期間が、とても眩しく、長らく記憶に留まっております。
 本日ご紹介するのは、「見晴らし岩」周辺作業です。「見晴らし岩」とは、昭和基地主要部から1キロほど東側にある岩山です。 この山の麓には、基地の維持に必須である燃料が保管されております。万が一の場合に備え、基地主要部から遠く離れたこの場所 に燃料タンクが置かれており、パイプラインが延々と基地まで伸びております。パイプラインは高架であり、燃料配管だけでなく、 送電線もあわせて配置されております。作業のメインは送電線配線準備作業のお手伝いでした。
 初めに、今回見晴らし岩頂上付近に設置されたアンテナ架台を案内頂きました。延々と人手で運ばれた重量物です。この作業は、 秋田出身隊員が主力となり実施されました。「しらせ」と昭和基地を無線LANで繋ぐ中継装置となる予定です。「しらせ」とは 無線と人工衛星を経由したメールでのやり取りを行なっていますが、メールはは容量制限が厳しく、なおかつ使用料が高額となります。 接岸時に「しらせ」と直にメールでやり取りできるこの機器は、来年きっと大活躍してくれることでしょう。
 次に、「ふじケルン」に向かいました。「ふじ」とは、現在の2代目「しらせ」から見て先々代の南極観測船です。大きは約3メートル、 「しらせ」が接岸した時は、ここに自衛艦旗が掲揚されますが、今年は残念ながらその姿は見れませんでした。見上げるばかりに 大きいケルンで、遠くからでもよく視認できます。
 エフレックス管は、南極で幾時を経て、大変固くなっておりました。人力でエイさコラさと運び込み、高架に括りつける作業。 昭和基地での作業は、何と言っても体力と気力がモノを言います。この日は晴天でしたが、大陸からの卓越風(北東風)が 吹きつけ、とても寒かったのを覚えております。
 日焼け、しもやけ、あかぎれ、筋肉痛、そしてどんどんと汚れ、破れていく防寒作業着…。夏作業に従事した観測隊員の 勲章だと思います。


見晴らし岩貯油タンク群


見晴らし岩無線LAN架台


ふじケルン


作業光景