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南極通信
2012年3月11日(日)

自然エネルギー棟と鈴木隊員(照れております…)
本日(3月11日)は昭和基地に上陸してから初めての連休でした。前日のブリザードは無事に過ぎ去り、素晴らしい青空でした。気温も高く無風で、隊員一同思い思いの時を過ごすのかと思いきや…各隊員は前日のブリザードの被害状況確認に余念なく、設営部門は除雪に専心…仕事意識の高さを垣間見ることができました。さすが、選ばれた人達だな、と、強く感銘を受けた次第であります。
前回に引き続き、夏作業についての紹介を続けたいと思います。今回は今次隊の設営系での大物の一つ、自然エネルギー棟の設営作業について紹介したいと思います。
自然エネルギー棟は、52次隊(前年度の隊)と53次隊の2カ年計画で設営が予定されておりました大型作業棟です。その名の通り、太陽熱を建物内の空調に利用することで、効率的に暖房を行える優れものです。今まで複数棟に分かれて行なっていた作業(車両整備、木工作業、フィールドワーク準備)を一箇所で効率的に行うことが出来るようになり、完成が切望されていた建物ですが、残念ながら、今年度は「しらせ」接岸不能の影響で物資輸送量を減らす必要があったことにより完成に至りませんでした。なんとか室内作業が出来るまでには立ち上げが進みましたので、越冬中も大いに活躍してくれることでしょう。
この日は、建物の外壁作業のお手伝いを行いました。昭和基地での建物では、「プレハブ建築」が生み出されたことでも分かるとおり、建築経験の無い者でも作業が出来るような工夫がされております。今回の越冬隊では一人の大工さんがおりますが、この日はその方の指揮のもと、私を含め6名の方が作業に従事しました。メンバーはリーダーの大工、学校教員、海上保安庁職員、医師、大学院生、そして大学事務職の私と、南極らしい混成部隊でした。
厚い作業服着にヘルメット・安全長靴を装備し、電動工具を利用します。私の打ったビスや保温材が、今後も長らく勤めを果たすことを祈りつつ、作業に取り組みました。昭和基地で現在一番古い建物は、なんと1次隊が建設した旧娯楽棟です。今でも倉庫として立派に活用されております。
過去から今、そして未来へと、少ないリソースをやりくりしながら大切に使っております。観測成果のみに焦点が行きがちですが、それを支える設営部門にも大いに見所があるのが昭和基地の醍醐味でしょうか。
