
科目案内(シラバス)
1年次に履修する基盤教育は導入科目,基幹科目,教養科目,共通科目の4つに区分されます。また,2年次以上において展開科目が開講されます。
(1)導入科目
導入科目は,「スタートアップセミナー」と「アドバンストセミナー」が開講されます。特にスタートアップセミナーは,入学当初の学生諸君に大学教育や学生生活に慣れてもらうための科目です。まずここで卒業後の自分を見据え,大学での4年間の学習イメージを確立しましょう。それから,具体的なテーマに取り組むことで,課題探求のおもしろさに触れるとともに,調査・情報収集,議論や討論,プレゼンテーション,レポート作成など学習のための基本的な技法(アカデミックスキル)を実践的に学びます。
(2)基幹科目
「基幹科目」は山形大学が教育上重視する「人間」と「共生」をテーマにする授業科目です。「人間を考える」では,自然・社会・文化など,多様な学問的な視点から「人間」を取り上げます。また「共生を考える」では,自然と人間の共生,人と人の共生,社会と個人の共生という視点から,現代社会を共に生きるために必要となる多様なものの見方を学びます。
この授業が,学生諸君が自分自身を見つめ直し,自らの将来像を描くための参考になればと願っています。そして「人間」と「共生」という,この二つのテーマを切り口にして,学問の面白さを実感してもらいたいと思います。
(3)教養科目
専門分野に関わりなく,様々な学問分野に接し学ぶことによって視野を広げ,幅広い教養を身につけることは,人間としての魅力を高め,社会人として生きていくためにもとても重要です。教養科目はそのため,「文化と社会」,「自然と科学」,「応用と学際」,「山形に学ぶ」という4領域にわたって多様な授業が開かれます。特定の分野に偏ることなく授業を選択し学習することを通じて,幅広い知識と多様なものの見方を身につけて欲しいと思います。
(4)共通科目
「共通科目」は学生諸君に共通に学んで欲しい科目群であり,「コミュニケーション・スキル1(英語)」「コミュニケーション・スキル2(初修外国語,日本語)」「情報リテラシー」「健康・スポーツ」「サイエンス・スキル」「キャリアデザイン」から構成されています。外国語によるコミュニケーション能力,数理科学の基礎的知識や情報処理にかかわる能力といった基本的なスキルや,「健康・スポーツ」の実技や講義など,国際化,専門化,高度情報化,多ストレス化の進む社会の中で「生きる力」を養う重要な科目群です。
@ コミュニケーション・スキル1(英語)
大学での学修・研究,及び社会生活において必要とされる英語の実践的な基礎力の養成を目指す科目です。ますます国際化が進む社会の中で,みなさんが将来活躍していけるような,基本的な英語の運用能力を修得することを目的とします。
A コミュニケーション・スキル2(初修外国語)
コミュニケーション・ツールとしてますます重要性を増す英語以外の外国語を修得し,諸外国の文化的伝統への理解を深めることによって国際的な感覚を養うことをも目的とします。「ドイツ語」「フランス語」「ロシア語」「中国語」「韓国語」からなります。
B コミュニケーション・スキル2(日本語)
日本語は,外国人留学生の日本語能力の向上のために開設される科目です。外国人留学生は,できるだけ多く履修してください。
C 情報リテラシー(情報処理)
高度化していく情報社会の中で,みなさんが将来活躍していけるように,「情報機器の基本的な操作技術の習得」と「情報化社会における基本的素養」を身につけることを目標としています。
D 健康・スポーツ
人間の健康やスポーツに関して,理論と実践の両面から取り上げる領域です。健康問題も含めて多様なスポーツ現象に対する考え方を学びながら,生涯にわたってスポーツに親しみ,実践していくための「身体」について理解を深めることを目標とします。すなわち,理論や実践を通して,各人の身体現象を知ることにより,将来にわたっての健康やスポーツに関する「身体観」を培うとともに,スポーツ文化について科学の諸領域からのアプローチを試みるものです。
E サイエンス・スキル
理系の専門科目を学ぶ上で,特に必要と思われる数学,物理学及び化学の基礎的知識の修得を目的としています。必修指定をおこなうかどうかなどの履修方法については各学部,学科・コースにおいて定めています。
F キャリアデザイン
卒業後の将来やこれからの大学生活を有意義なものにしていく上でも,「いかに生きるか」という問いかけを通して,自らのキャリアについて考え,それを言葉にし,行動に移すことができる力を養うことを目的とします。
(5)展開科目
展開科目は,高年次においてそれぞれの専門領域にとどまらず,より広い視野と健全な批判精神を養うために履修する科目です。展開科目の内容及び履修方法等については,自分の所属する学部の説明・指導にしたがってください。
基盤教育の授業科目・授業時間数・単位数など
区 分 |
授業科目 |
授業時間数・単位数など |
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科目 | 領 域 | ||
導入科目 | スタートアップセミナー | スタートアップセミナー | (1)週2時間1学期15週で2単位又は1単位 (2)集中講義 (3)実験・実習等を含む授業では,時間数が増える場合がある。 |
アドバンストセミナー | アドバンストセミナー | ||
基幹科目 | 人間を考える | 人間を考える | |
共生を考える | 共生を考える | ||
教養科目 | 文化と社会 |
哲学 心理学 歴史学 文学 芸術 言語学 文化論 法学 経済学 社会学 政治学 地理学 地域科学 日本国憲法 教養セミナー |
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自然と科学 | 生物科学 地球環境学 数理科学 物理学 化学 教養セミナー |
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応用と学際 | 応用 学際 教養セミナー |
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山形に学ぶ | 地域学 教養セミナー |
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共通科目 | コミュニケーション・スキル1 | 英語 | 週2時間1学期15週で1単位 |
コミュニケーション・スキル2 | ドイツ語 フランス語 ロシア語 中国語 韓国語 日本語 |
(1)週4時間1学期15週で2単位 (2)週2時間1学期15週で1単位 (3)集中講義 |
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情報リテラシー | 情報処理 | (1)週2時間1学期15週で2単位 (2)スポーツ実技は週2時間1学期15週で1単位 |
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健康・スポーツ | 健康・スポーツ科学 スポーツ実技 スポーツセミナー |
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サイエンス・スキル | 数学 物理学 化学 |
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キャリアデザイン | キャリアデザイン | ||
展開科目 | 高学年次開講で,詳細は各学部の定めるところによる。 |