わたしたちは,人とのかかわりの中でよりよい関係を築こうとしながら生活している。よりい関係を築くためには,自分の周りの人とうまくコミュニケーションを図っていくことが大切なってくる。よりよいかかわりの中でこそ,自分の思いの実現のために,力を発揮していくこができると考えるからである。また,これからの国際化社会の中では,異文化をもつ人々と交流する機会が増えていくことになる。そうした人々とコミュニケーションを図っていく必要ができたとき,臆せずに自分の考えや思いを伝えることができるかが大切である。それは,異文化もつ人との交流の場だけでなく,同じ日本人との交流でも同じであり,自分だけの見方・考えだけに閉じず,相手の身になって考え,自分の思いや願いを表現していくことによって,よりい関係を築いていくことができるのではないかと考える。
そこで子どもが外国語活動を通して自ら学びをもとめ続けるということは,相手に自分の考や思いを伝えたいという自発的な言語活動を行おうとする心の構えであると考え,目指す子どの姿を次のように設定した。
| 外国語による表現活動を通して自分の思いを伝えようとする子ども |
2 外国語活動を通して豊かな自己形成に向かっていることを実感するとは
子どもが,外国語による表現活動を通して,自分の思いを伝えようとするためには,次のようことに対して,豊かになってきている自己を実感することが必要であると考える。
(1) 表現活動を通して,自分自身を見つめていくこと
表現活動を通して,自分自身を見つめていくこととは,自分の気持ちや考えを外国語を使って表現していくことで,改めて自分自身や自分の思いに気づくことである。外国語による表現活動を通して,日本語で交流している自分とは違った自分に気付いたり,相手に自分の思いが伝わったうれしさを感じたりする活動をくり返していくことで,自分の気持ちや考えをもっと伝えたいという願いをもつことになると考える。
(2) 表現活動を通して,仲間の理解を深めていくこと
表現活動を通して,仲間の理解を深めていくこととは,仲間とともに外国語による表現活動を行っていくことで,これまでは感じることのできなかった仲間の新たな一面を見つけたり,仲間のよさを感じたりしていくことである。そうすることで,仲間と相互の理解が深まり,よりよい関係を築いていくことができると考える。
(3) 表現活動を通して,自分と世界の文化や人々とのつながりを感じていくこと
表現活動を通して,自分と世界の文化や人々とのつながりを感じていくこととは,活動通して,世界の人々や言語・生活・文化などの共通性や独自性を感じていくことである。れまで何気なく楽しんでいた遊びや食べていた料理などが,外国から伝わってきたものでることを知るような活動を通して,外国の言語や文化が自分のくらしの中にも位置づいてることを実感することになると考える。そうした活動を通して,日本の言語や文化の特徴に目を向けることになり,生まれた地域や日本のよさを再認識することにもつながっていく考える。また,異なる文化をもつ人々と接することを通して,もっている習慣や文化は違うものの,人としての感じ方や思い・願いには共通の部分があることにも気づいていくことができると考える。