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算数科

1 算数科で目指す子どもの姿

 
 わたしたちは,自分や自分をとりまく事物・事象に対して,数,量,図形の視点でとらえることで豊かなくらしを築いている。また,自己を表現したり他者と思いや願いを共有したりする場合にも数,量,図形を用いている。その際,論理的な思考力や直感力を身につけたり,身につけたことをもとに活用したりしながら自分の中で数理を構築している。
そこで,子どもが算数科を通して自ら学びをもとめ続けるということは,数,量,図形を通して考えたり,表現したり,他者とのつながりを深めたりしていく中で,自分の数理を創り,豊かなくらしを築いていくことと考え,目指す子どもの姿を次のように設定した。

自分の数理を創り続ける子ども

2 算数科を通して豊かな自己形成に向かっていることを実感するとは

 子どもが自分の数理を創り続けていくためには,次のようなことに対して豊かになってきている自己を実感していくことが必要であると考える。

(1) 数,量,図形を手がかりとして考えを深めたり,より納得のいく表現をしたりすること
 数,量,図形を手がかりとして考えを深めることとは,子どもが数,量,図形を手がかりとして帰納的,演繹的,類推的に思考の道筋を整えながら自分の考えを少しずつ深めていくことである。また,より納得のいく表現をすることとは,自分の感じたことや考えたこと,願っていることなど自己の内面にあるものを,数,量,図形を用いてよりはっきりと表現していくことである。子どもが数,量,図形を手がかりとして考えを深めたり,より納得のいく表現をいたりする際,「簡単にすることができる」「はっきりしていてわかりやすい」「他の場面でも同じように考えることができる」などのように「数理のよさ」に気づいていく姿が多く見られる。このようにして,子どもは,これまでの自分の考えを深めたり,より確かなものにしたりしながら自分らしさを確立していくことになると考える。

(2) 数,量,図形を通して,他者とのかかわりを深めること
 数,量,図形を通して,他者とのかかわりを深めることとは,数,量,図形を通して他者の考えを共有することはもちろん,他者の生活経験を自分自身のそれと重ね合わせながら受け止めることで,他者を理解し,かかわりをより豊かにしていくことである。子どもは,数,量,図形を通して他者とのかかわりを深めることにより,自分や自分をとりまく事物・事象に対する見方や考え方を豊かにしたり,自分や他者の表現をもとにしてさらに内面にあるものを膨らませたりしていくと考える。

(3) 数,量,図形をもとに事物・事象に対する認識を深めていくこと
 数,量,図形をもとに事物・事象に対する認識を深めていくこととは,身のまわりにある事物に対する意味をより的確にとらえたり,事象について見通しをもちながら考えたりすることである。このようにして,子どもがこれまでの自分の事物・事象に対するとらえを再認識することで,自分自身の事物・事象に対する見方や考え方の変容を感じていくことになると考える。


※詳しくは,「授業の創造67号」に掲載してあります。

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