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校長室だより

平成29年度
1年生をむかえる集会

平成29年5月2日 校長 佐藤昌彦

ななかまど学年のみなさん。すてきな学年の木・名前が決まってよかったですね。
 ななかまどは、紅葉がきれいで、真っ赤な実をつけます。この実は、とてもしっかりしていて春まで腐ることなく枝についています。苦いので人間は食べられませんが、鳥にとっては、冬の間の大切な食べ物なのだそうです。
 こういうことから、花言葉には「私と一緒にいれば安心」というのもあるらしいですよ。 ななかまどの仲間といれば安心できる、そんなすてきな学年になりそうですね。

さて、今年のみのり班が決まりました。
 「やった~」と思った人、「ううん微妙だ~」と思った人、いろいろな感想があるのでしょうね。でも、今年のみのり班活動が、いい活動になるようにとオリーブ学年の皆さんは、本当に何時間もかけて、今日の日の準備に取り組んでくれました。
 2~5年生のみなさんも 1年生へのプレゼントを作ったり、アーチを作ったり頑張ってきましたよね。
 みんなが、大切に思っている「みのり班」、先生も絶対にうまくいってほしいと思っています。そこで、先生なりにうまくいく作戦を考えてみました。
 みなさんは、「ポジティブ」と「ネガティブ」って聞いたことありますか?
 ネガティブは、何かあったとき 悪い方に考えちゃうことで
 ポジティブは、よい方に考えること
例えば、転んだ時に、「ネガティブさん」は、「ついてないな。きっと 今日はついてない日だ。休み時間も教室でおとなしくしてよう。」って考え、「ポジティブさん」は、「転んだのにたいしたケガもしなかった。ラッキー、今日は、ついてるのかも。」とか、「転んだら、Aちゃんが心配して優しくしてくれた。これから仲良くなれそう。友だち増えちゃった。」
と考えるということです。転んで、暗くなっちゃったネガティブさんは、一日嫌な気持ちで過ごしましたが、ポジティブさんは、転んだのに一日元気に過ごしました。さて、みんなもポジティブに考えられたら、楽しい活動、楽しい毎日になりそうだと思いませんか。
そこで、ポジティブさんになる三つの作戦を紹介します。
一つ目は「マジカル セブン」七つの理由作戦です。
みのり班がスタートして、ポジティブさんは、なかよくなれる理由(○○君とは、趣味が一緒だ・△△さんとは、帰り道が近いなど)を考え、楽しい班になりそうだという期待をもちます。ネガティブさんは、なかよくなれない理由(○○さんはしゃべらない人だなぁ・△△さんとは好きな物が全然合わない)を考え、楽しくならなそうと不安をもってしまいます。
ここで、「マジカル セブン」なかよくなれる理由を『7個』考えてみましょう。
なぜ7個なのかって?
それは、みんなの脳は、7個以上のことを同時に考えることができないのだそうです。
ですから、7個のなかよしの理由を考えれば、なかよくなれない理由は、頭の中に入って来られないのだそうです。指を折りながら、できる理由を1つずつ挙げていってみましょう。

二つ目 小さな幸せ積み上げ作戦
ポジティブになるのが上手な人は、小さなことに喜びを感じることができる人だそうです。なぜ小さな成功に喜びを感じた方がポジティブになりやすいのか?それは、大きな幸せは、そんなにちょくちょくやってこないので探していると、「なかなかいいことないなぁ」「ついてないなぁ」なんて、ネガティブになりがちです。でも、小さないいこととは、毎日見つけられます。これからお弁当の時間ですが、「おいしそうって言われた。」「好きなおかずが入ってた。」「きらいなおかずが入ってなかった。」「みんなと楽しく食べられた。」なんてたくさん見つけられるはずです。

そして、最後3つ目は 人を褒めることです。
褒められた人が喜ぶのは、もちろんですが、私たちの脳は他人を褒めることで、自分が褒められた時と同じうれしい反応をするのだそうです。この反応はミラーニューロンと呼ばれていて、この力があるから、人間は友だちと一緒に喜んだり、悲しんだり、楽しんだりできるのだそうです。ですから、友だちのいいところをたくさん見つけて誉めてあげましょう。そうすると、自分の中にもうれしい気持ちがたくさんたまっていきます。

こんな、ポジティブさんになる作戦を使って、なかよしで、楽しいみのり班活動を創っていきましょう。