今日は、約束・きまりについて、一緒に考えてみたいと思います。
さて、　みなさんは　今朝　起きてから　今まで、いくつのきまりや約束を守ってきたでしょうか？
例えば　
朝６時前には起きる　・・・　これは家庭の約束ですね。
登校の途中では、信号を守る　・・・　これは、法律です。
教室を出て、体育館や外で遊んでいいのは、８時を過ぎてから、
廊下は走らない。　・・・　これは、学校のきまりです。
　みなさんの周りには、たくさんのきまりがあります。
きまりや約束のない場所や時間は、すごく少ないのかもしれません。

この『附小の子ども』には、附属小学校の児童は、みんな守らなければならないきまり「わたしたちのきまり」が書いてあります。

朝の約束に、こんなものがあります。【登校時刻】です。
学校に着くのは　何時から何時の間　という　きまりなのですが、
さて、　何時から何時の間か　知っていますか？
そうですね。「７時５０分～８時１５分の間に登校しましょう」と　なっています。どうですか？　守っていますか？
このきまりには、「特別な事情がない限り」と書いてあります。
ですから、例外があります。例えば、登校時刻に学校に着くバスの乗り継ぎができないというようなことです。そういうときは、担任の先生に相談してください。

もう一つ朝の約束に、「徒歩かバスで登校する」というのがあります。お家の人から車で送り迎えなどしてもらわずに、自分の力で登校するということです。皆さんは、守っていますか？
このきまりにも　例外があります。
　けがや病気で歩けないとか、家からバス停までが遠いので、バス停まで送ってもらっているなど、担任の先生と相談して、送ってもらってもいいですよという場合もあります。
　さて、二つのきまりを紹介しましたが、なんとなく守っていないという人はいないでしょうか？
　なんとなくきまりを破ってしまうのは、「どうしてこのきまりがあるのか」「なんでこのきまりが必要なのか」をちゃんと納得できていなくて、守る気持ちが弱いからなのではないかと思います。
　そこで、「どうしてこのきまりが有るのか」考えてみましょう。
登校時刻が　決まっているのは、なぜでしょう？
　それは、早く来すぎると、先生方が、みんなを迎え入れる準備が、できていないからです。みんなを見守るのに十分な先生の人数がそろうまでは、学校も「準備中」ということなのです。
　例えば、学校のどこかで、誰かが具合が悪くなったり、けがをしたりしても直ぐに見つけてあげられないとか、ガラスが割れて危険なことが起きても、直ぐに片付けられないということが起きてしまいます。
　これから　冬になると雪が降って、先生方の通勤に時間がかかり、予定より遅くなることもあります。ですから、調整が可能な人は、登校時刻に学校に着くように、朝の時間を工夫してください。

さて、もう一つ　どうして　送り迎えは　だめなのでしょうか？
それは、附属小学校は、自分の力でたくましく生きていける　自立した人を育てていくことを　これまでずっと大切にしてきました。先輩方もこのきまりの中で育ってきました。暑い日も、雨の日も、雪の日も、自分の力で登校したくましさを磨いてきました。
「送り迎えしてもらっても、だれにも迷惑をかけていないのに」と思っていませんか。でも、「弱い気持ちに負けないで自分の力で登校しよう！」と頑張っている１年生が、気軽に車で送ってもらっている友達や先輩の姿を見たら、どんな気持ちになるでしょう。
　みんなで大切にしているきまりを　やぶってしまう人が、仲間の中にいることは、とても残念なことだと思うのです。
　具合が悪いとき、けがをしているとき、何か危険なことがあるとき、そういう特別な時は例外です。でも普通の時、寝坊してしまった時などに「送っていってあげようか？」と言われたら「心配してくれてありがとう。でも、自分の力で頑張る。」と言えるそんな附小の子であってほしいと思います。

この他にも、私たちの周りには、いろいろな　約束やきまりがあります。学校のきまりについては、是非、『附小の子ども』で、もう一度確認してみてくださいね。

最後に、どうして　こんなに私たちの周りには、約束やきまりがあるのでしょう？。
もし、無人島で　一人で暮らしているのなら、約束もきまりも必要ありませんよね。でも、何人かが集まり、一緒に暮らし始めると、約束やきまりが必要になってきます。
一人なら必要ない約束やきまりが、どうして、みんなで暮らすと必要になるのでしょうか　考えてみてください。
今は、話し合いができないので、時間のある時に教室で話し合ってみてください。
　先生は、きまりのない世界は、とても自由な世界のように思えるけれど、実は　みんなで暮らすには、とても生きにくい世界になるのではないかと思います。