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校長室だより

平成30年度 修了式 校長あいさつ

平成31年3月18日 校長 佐藤昌彦

今、みなさんに 修了証書を お渡ししました。その証書には それぞれの学年が大切にしてきたことが書かれています。

とちのき学年
「友達と仲良く 力いっぱい運動 のびのび伝えて 聴き合う仲間」
小学校での最初の1年間、本当に力いっぱい頑張りました。

ななかまど学年
「ぐんぐん伸びる」「やさしいかかわり」「みんなで学ぶ」ことを大切にし、なかまとともに学んできました。

なつめ学年
「よりよい判断」「仲間とともに高まる」ことをめざし、協力して学校生活をつくることに挑戦してきました。

ゆずりは学年
なかまとともにくらしをよりよくすることに挑戦し、地域との繋がり、仲間とのつながりを太くしてきました。

ゆきやなぎ学年
「一生懸命取り組み、心育つ」という学年の目標に表れているように、知識や技能だけでなく、心が育っていくことを大切にしてきました。

そして、つつじ学年のみなさんは、明日卒業証書をお渡しするので修了証書はありませんが「動いて 考えて また 動く」そして「やさしく やさしく 強く」を合言葉に、学校のリーダーとして活躍してくれました。
それぞれの 学年が今年一年間 この目標にむかって しっかりと取り組んできた その証が 修了証書です。

ここで、先生も この一年を 振り返ってみようと思います。
 附属小学校にきてから、校門に立ちみなさんと挨拶をしてきました。笑顔で登校してくる人、急ぎ足で教室を目指す人、下を向いて校門を通り過ぎる人、挨拶をしながらみなさんの いろんな様子を見ることができました。先生は、いろいろな表情で、校門を通っていったみなさんが、その後、どんな様子で過ごしているのか、この続きが見たくなりました。そこで、後期は、校内に入って、モップがけをすることにしました。そうしたら、みなさんの朝の様子の続きをいろいろと見ることができました。
 校門では、小さな声で「おはようございます」とつぶやいていた子が、教室に入るときには、大声で「おっはよう」と挨拶していたり、急ぎ足で校門を通り過ぎていった子は、やっぱり大急ぎで グラウンドや体育館、プレールームにむかって行ったり、発見がいろいろありました。
 人によって朝の過ごし方もいろいろです。友達とおしゃべりしながら校内をお散歩している人、朝から図書室の前に並んで待っている人、廊下に座り込んで着替えをしている人、給食室前のメニューを一生懸命読み込んでいる人・・・、その人らしいリズムや過ごし方があるんだなぁと思いました。
 校門での挨拶と廊下での挨拶は、ちょっと違っていました。掃除をしていると、ほとんどみんなが、「おはようございます。」と挨拶してくれました。そして、自分から挨拶してくれる人の割合が、ぐんと高くなりました。おまけに、「いつも ありがとうございます。」とか「おそうじ ありがとう」という声をかけてくれる人もたくさんいました。場所や出会い方が変わると、挨拶や表情も変わるのだということ、これも新発見でした。
 ここで 先生から来年度に向けてのお願いです。
 あいさつプロジェクトのみなさんが、あいさつを広げるためにという提案をしてくれています。その中に「だれとでも」「堂々と」「心をとどける気持ちで」などステキなキーワードがたくさんありました。あいさつを広げることは、人とのつながりを広げていくことです。是非、これからもステキな挨拶を続けていきましょう。

もう一つ、別のお話をします。
 ここに立派な楯が飾ってあります。これは、教育美術展という絵の展覧会で、附属小学校が、全国で第2位にあたる 文部科学大臣賞をいただいたものです。
 そのコンクールの審査員の方のお話をお聞きすることができました。
 「賞を選ぶときの一番のポイントは、 描かされた絵なのか 描きたくて描いた絵なのか、ということなんです。」とおっしゃっていました。審査員の方は、絵を見ると描いているときの様子が想像できるのだそうです。
 『あ~、これは先生から「こうしてごらん。こうするといいよ。」と教えられながら描いたんだなぁ。失敗しないようにという気持ちが伝わってくる・・・。 こういう絵は、魅力よりも、大変だったねって、なんだかかわいそうになるのですよ。逆に、これはいいなぁと思う絵は、描きたいこと、やってみたいことが伝わってきて、描いてる間にどんどん高まる気持ちが溢れている。失敗とか、間違いとか、そんなこと気にしないという勢いが感じられて観ていて楽しくなってくるのです。附属小学校さんの絵は、どれも 描いてる人の楽しそうな笑顔や、夢中になって描いている姿が見えるような作品ばかりでした。』と誉めていただきました。
 私は、この話を聞いて ものすごくうれしかったです。誰かからやらされている学習じゃなく、一人一人が、夢中になって取り組んでいる。学習の主人公が、先生たちじゃなくて、みなさん一人一人の学校なんだということが伝わって、それで全国2位になれたことが、とてもうれしかったです。
 学校の主人公は、ここにいる 一人一人みんなです。
 今年、自分はどんなことに夢中になって、活動できたのかを振り返り、来年も、本気になれる 夢中になれる 何かを見つけて、また 充実した学校生活を送っていきましょう。
 これで お話を終わります。

たのしかった一年生

 

一年生の一年かんは、たのしいことがたくさんありました。おもい出もできるようになったこともたくさんありますが、きょうは二つはなします。
 一つ目は、たいいくのとびばこです。どうしてもとべるようになりたくて、とびばこを三つつなげたばしょで、なんどもれんしゅうしました。りょう手で、
「よいしょ。よいしょ。」
と、すすむれんしゅうをしました。だんだん体がすいすいすすむようになりました。そろそろとべるかなとおもって、青いろのとびばこでチャレンジしました。ふみきりばんでジャンプをしたあと、足をおもいっきりひらいたら、とぶことができました。
「あっ、とべちゃった。」
と、びっくりして、うれしくなりました。
 二つ目は、みのりはんでがんばったながなわです。はじめは、ゆうびんやさんしかできませんでした。8の字はむずかしいなとおもっていたら、おにいさんやおねえさんがおしえにきてくれました。
 はんちょうのかきょうくんは、
「はい、はい、はい。」
といって、せなかをおしてくれました。五年生のかりんちゃんは、
「いっしょにがんばろう。」
といってくれました。二年生のたくみくん、三年生ののぞみちゃん、四年生のあおいくんもおうえんしてくれました。みんなのおかげで、どんどんとべるようになりました。
 みのりはんは、やさしいおにいさん、おねえさんがいて、わたしは大すきです。
 もうすぐ二年生になります。まい日げんきに学校にきたいです。こんどは、わたしが、一年生にやさしくできるおねえさんになりたいです。

私ががんばってきたこと

 

私が、今までがんばってきたことは、4つあります。
 1つ目は字が上手になることです。あんまり字が上手じゃなかったけど、2年生で学んだり、かきぞめで書いたりしていると、だんだん上手になってきました。一番上手になったのは、「き」でした。自分の大切な名前の字が上手になれてよかったです。
 2つ目は、九九です。かんたんな九九もあったけど、むずかしい九九がたくさんありました。たとえば9のだんです。さいしょはむずかしかったけど、みんなのいけんを聞いて、こんなにかんたんだったんだ!!とびっくりしました。
 3つ目は、みのりはんの6年生に「ありがとう」と、かんしゃの気もちをつたえたいです。この思いは、今までも、そつぎょうしきまでもがんばろうと思っています。今までささえてきてくれた6年生、いっしょにわらった時もすごくうれしかったし、私をここまでささえてくれた6年生に、かんしゃの気持ちをとどけたいなぁと思っていままでがんばってきました。
 4つ目は、SFのなわとびれんしゅうです。さいしょはなかなかれんぞくとびができなくておちこんでいたけど、みのりはんの高学年のみんながおしえてくれました。はげましのことばと上手なおしえかたでかんぺきにマスターできました。それではんのなわとびの回数がもっと上がったことがうれしかったです。
さいごにどんな3年生になりたいということを話します。はんの人とすぐになかがふかまるような、すてきがいっぱい、やさしくて、がんばりやさんな人をしあわせにできる3年生になりたいです。

日頃からの積み重ね

 

最近は、いつもの年より早い春の訪れが感じられる暖かい日が続いています。
 いよいよ一年の締めくくりの終了式となりました。皆さんにとっての一年はどのような一年だったでしょうか。
 ぼくにとってこの一年はあっという間でした。それだけ毎日の生活がとても充実していたのだと感じます。この一年、ぼくは一日一日のくらしに一生懸命取り組んできました。その中で、みのり班での活動があります。様々なみのり班での行事もありましたが、毎日の実り班清掃に取り組むことで、最初は打ち解けられませんでしたが、だんだんとコミュニケーションを取れるようになり、そうじがきれいに早くできるようになりました。その清掃では、班全体を見ることが必要になってきました。十二月につつじ学年から班長を引き継いでからは責任感を感じました。その場所をきれいにするためには、班で協力することが必要です。そのために、班長の立場として声がけなどの働きかけが重要になってきます。しかし、班のメンバーが動こうとしていたところに声をかけるとやる気をなくしてしまうかもしれません。だから、声がけが必要なのかを見極め判断することが大切だと分かりました。さらに、清掃では計画を立て、見通しをもつことで、時間通りの終了を目指してきました。これらの日頃の積み重ねがあって、みのり登山などの行事でも協力することができたのだと実感しました。具体的には、登山の登る途中で、一緒に歩いているものの班としてのまとまりが感じられない変な空気になってきてしまいました。しかし、六年生の三嶋祥太君が「もう少しで山頂だよ」と声をかけてくれたことで、ハッとしていつも通りの班のみんなで千歳山の頂上に立つことができました。大変な下りは、三年生の佐久間司光君が「ここ危ないから気をつけてね」などと声をかけてくれたこともあり、乗り越えることができました。これが日頃の活動の成果だなと思いました。ここまでみのり班での活動を例に挙げ、話してきましたが、学級での生活にも成長の種がたくさんありました。例えば、自学振り返りノートです。書くことによって、自分の伝えたいことが明確になり、考えを簡潔にまとめられるようになってきて、深く考えることができました。今日は、一日一日の小さな歩みを振り返る一年の節目の日です。また、明日は卒業式です。心を尽くして六年生の思い出に残るような、自分の成長が感じられるような式にしましょう。そしてこの一年間の学びを、次の学年へ生かすことが大切です。心がまえをつくり、四月からの生活でも、がんばっていきましょう。