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校長室だより

太陽の子

平成31年4月9日 校長 樋口潤一

朝、校門で、登校してくる子どもたちと「おはようございます」とあいさつを交わしていると、一人の附属中学校のお姉さんが、黄色いランドセルを背負った1年生の女の子の手をひいて、私のところに来てくれました。そこで、そのお姉さんは、私に
 「女の子がバスの中で泣いていたので、どうしたの?って聞いたら、お金を忘れてきたって言うので、バスの運転手さんに説明したら、『今回は、お金は大丈夫だよ。今度は忘れないでね。』
 って言っていただきました。よろしくお願いします。」
 と、わかりやすく説明してくれました。
 お姉さんに、学年と名前を聞くと、「附属中学校3年生の、鈴木侑生(うい)です。」と教えてくれました。
 私は、本当にありがたく、そしてうれしく思い、侑生さんに「侑生さん、ありがとう!本当に助かりました!」と伝えました。
 奈良﨑芳晴先生や、渡邊弘晶先生、江波大先生に、「鈴木侑生さんって知ってる?」と聞いたら、みんな笑顔で「知ってます!」と答えてくれました。そしてその出来事を話すと、口々に「侑生さんは優しい子だから、1年生の女の子の気持ちがよくわかったのでしょうね。」と話してくれました。
 担任の後藤啓太先生にも、侑生さんのことを伝え、附属中学校の早坂教頭先生にも、感謝の気持ちとともにお伝えしました。

附小で学んだ子どもたちが、附中でさらに豊かに深く成長し、附小の後輩たちを見守り、温かく支えてくれている…そんな心が熱くなるような行いを、侑生さんがプレゼントしてくれました。
 1年生の女の子も、これからきっと、そんなお姉さんになってくれると思います!