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校長室だより

太陽の子

令和2年4月21日 校長 樋口潤一

昨年度の3月2日より臨時休校を実施してから、年度をまたぎつつ、今日で51日目となりました。「光陰に関守なし(こういんにせきもりなし)」、「白駒の隙を過ぐるが如し(はっくのげきをすぐるがごとし)」と、月日の経つのが早いことを表す言葉を反芻します。

その日々の中に、「卒業式」、「先生方とのお別れの式」、「新任式・始業式」、「入学式」と、師や友との別れを惜しみ、新たな出会いを喜ぶ大切な場があったことを思うと、割り切れぬ思いが残ります。しかし、私たちは、時々刻々と変わる状況の中で、それまで営々と積み上げてきたことを変更せざるを得なくなっても、「今進むべき最善の道はどれか」、「今だからこそできることは何か」と、果敢に問題に立ち向かい、叡知を合わせて解決の方策を探り続けてきました。

4月17日に、Zoomを活用した理事・評議員会を開催しました。ここに至るまで、大学の栗山恭直先生や吉田誠先生を講師とする研修や、研究部とくらし創造部の連携によるシミュレーション等を重ね、操作技術の習得とハウリングなどの問題解決を図ってきました。その私たちの研修の牽引役となった研究部、くらし創造部、そして5学年の先生方は、私たちの見えないところでも試行錯誤を繰り返し、より効率的で効果的な方法を探りながら、準備を重ねてくれました。

Zoom会議に参加してくださった保護者の方々から、「附属の先生方の熱意を感じました!」、「私たちに対する先生方の細やかで温かい配慮が伝わりました。ありがとうございました!」と、いくつもの労いの言葉をいただきました。この日々から、きっと新たな価値が生まれると、私は確信しました。

太陽の子