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校長室だより

太陽の子

令和2年5月14日 校長 樋口潤一

5月11日(月)から、各学級を3分割にした「分散登校」を開始しました。新型コロナウイルス感染防止のため密閉・密集・密接(いわゆる「3密」)を回避しつつ、子どもたちにとって「学校」というかけがえのない学びの場を取り戻すという難しい命題に、私たちは叡知を結集して取り組んできました。

時々刻々と変化する状況の中で、何度も何度も計画を練り直したり、その周知と理解を図ったりしながら、子どもたちが安全に、安心して、楽しく学校生活が送れるようここまで準備を重ねてきました。
1年生が初めて「登校」した時の姿や表情には、不安や頼りなさが感じられました。しかし、2巡目に入った今日の1年生の姿には、明らかに初日とは違う自信と見通しが芽生えていました。

学校には、家や幼稚園・保育園よりずっと広い教室があり、好奇心をくすぐられる物や機会に溢れていること、いつも温かい眼差しで見守り、優しく言葉をかけてくれるたくさんの先生がいること、そしてその先生方に見守られながら家や学童まで、ちゃんと帰ることができたこと…。1年生の子どもたちが見せてくれた成長は、今はまだほんの小さなものかも知れません。

けれども、その小さな成長は、これまで重ねてきた私たちの工夫と努力、そして保護者の方々の理解と協力によって実現したものだと感じます。「よりよい自分に向かって歩み続ける生き方」は、COVID-19 との長期戦においても育つと、希望をもって挑みたいと思います。

太陽の子