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校長室だより

太陽の子

令和2年5月29日 校長 樋口潤一

昨日の「太陽の子」で、私はクリの花の記載をしましたが、渡邊弘晶先生から、「あれはもしかしたらクリの花ではないかも知れません。葉がクリとは違うような気がします。」という話をいただきました。
その話をいただいて、私は、「なるほど。確かに、今まであの場所でクリの実が落ちていたのを見たことがないし、あの葉は、私が知っているクリの葉と、どこか違うような気がする...。」と考えました。

そこで、私が「クリだと思った葉」と、校舎北側のいわゆるC地区に生えている「クリの葉」とを、実際によく見比べてみました。そうしたら、やはり、葉の形や表面の様子に、明らかな違いがありました。私が「クリだと思った葉」は、「クリの葉」と比べると、少し丸みを帯びていて、表面がつやつやしています。また、クリの葉の周囲には「鋸歯」(きょし:ノコギリの歯のようなもの)があるのに対して、「クリだと思った葉」にはありません。木の幹は、どちらもひび割れのような表皮で、似たような感じです。

このような事実を踏まえて、ネットで調べてみると、どうやら私が「クリだと思った木」は、「スダジイ」あるいは「ツブラジイ」、つまり「シイの木」の仲間だったようです。シイやカシ(いわゆるドングリの仲間)の花には、クリの花と似た形や香りのものが多くあるということを、私はこのたび初めて知りました。私は、この花の形と香りで、「クリの花だ」と思い込んでしまったのです。

事実に基づいて「違うかも知れない」と考え、それを伝えてくださった渡邊弘晶先生に、深く敬意を表し感謝申し上げます。さすが理科の先生ですね!また一つ「知る喜び」を味わうことができました。

太陽の子