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校長室だより

太陽の子

令和3年1月7日 校長 樋口潤一

2021年、そして令和3年。今年の干支は辛丑(かのと・うし)、「うし」年です。「辛(かのと)」の字は、「植物が枯れて実を落とし種を大地に還す」意味があります。「丑(うし)」は「種子の中で芽が育ち、種の殻を破って外に出ようとする状態」を表しています。

平成28 年度のやえざくら学年の子どもたちが、タイムで“NAKANIWA”に植えた南天(なんてん)が、昨年は真紅の実をたくさんつけていました。しかし、今年は大雪にすっかり埋もれていました。

枯れてしまったかと心配し、雪を掻き分けてみると、真紅の実は一つもありませんが、雪の重みに耐えた葉と茎が、立ち上がってきました。

南天は、「難(なん)を転(てん)じて福と為す」という縁起のよい植物です。その南天にとっても、この大雪は身を削るような厳しい状況(「難」)なのかも知れません。しかし南天は、この状況を耐え忍び、いずれ「福」と為そうとするかの如く、たくましく生きています。

雪に覆われた真っ白なグラウンドを、子どもたちは全力で駆け回っています。2年生の子どもたちと先生は、歓声をあげて雪遊びをしています。ゆずりは学年の6年生は、9日の中学校入試に向けて、心と体を整えています。「北国の子」を目標に掲げた私たちは、困難を成長する機会と捉え、そこに希望を見出し、力を合わせて立ち向かっています。そして、「難を転じて福と為す」年にしたいと思います。

太陽の子