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校長室だより

太陽の子

令和4年1月5日 校長 樋口潤一

2022年、そして令和4年。今年の干支は壬寅(みずのえ・とら)、「とら」年です。寅年は十二支のうちの三番目、前の「丑年」が「種子の中で芽が育ち、種の殻を破って外に出ようとする状態」を表し、寅年は「種子から芽や根が出て伸びゆく状態」を表しています。

私は、新たな年の初日に、必ず中庭にある「南天」を見に行きます。「南天」は、「難(なん)を転(てん)じて福と為す」という縁起のよい植物です。2年前の中庭にはまったく雪がなく、南天の真紅の実が枝に揺れていました。昨年は大雪に埋もれ、南天はまったく実を付けていませんでした。そして今年は…昨年以上の大雪に見舞われたにもかかわらず、この3年間で最も多くの実を輝かせていました。

「年年歳歳花相似たり」と言えども、草木も変化していきます。

太陽の子

雪に覆われた、真っ白なグラウンドや築山を全力で駆け回る子どもの姿こそ、昔からずっと変わらないものに見えます。「北国の子」を目標に掲げた私たちが、困難を成長する機会と捉え、そこに希望を見出し、力を合わせて立ち向かっていくこと、そして、「難を転じて福と為す」年にすることを、「変えない」ものにしたいと思います。

太陽の子