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校長室だより

時代を超えて受け継がれる学び(第72回開校記念式)

令和4年5月20日 校長 林 敏幸

初夏の風清らかな若葉の季節を迎え、本日、第72回開校記念式を行いました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため6年生のみ体育館に集い、それ以外の学年は各教室においてオンラインでの参加となりました。

私からは、開校当時および松波地区に移転した当時の子どもたちの学習の様子について、古い写真をもとに話をしました。今と比べれば、建物や周囲の様子は大きく異なっていますが、学習している子どもたちの真剣な表情、友達と楽しく学び合う姿は、時代が変化しても同じままです。そのような姿は、長い歴史と伝統の中で育まれてきた附属小学校の宝物であり、今も日々目にする当たり前の光景です。これは、問題解決を基盤とした子ども主体の学びについて、時代を超えて創造し続けてきた結果でもあります。これから先も、仲間と力を合わせ本気で問題に取り組み、解決していくたのしさを感じてほしいと願っています。

また、ご臨席いただいたPTA会長の菅野大輔様は「今から100年後、1万年後の未来はどうなっているでしょう。一万年前は氷河期でしたが、未来ではまた氷河期がやってくると言われています。地球温暖化で先延ばしになるかもしれませんが、自分たちが生きる未来についても考えてみてください」と述べられ、先見的な視点の大切さを教えてくださいました。

さらに、6年生の万年美波さんが、児童を代表してお祝いの言葉を述べました。附属小学校のよさの一つに「みのり班」を挙げ、次のように語りました。

(中略)私は、今年みのり班の班長になりました。私は、みのり班の人たちをまとめられるようになりたいと思っています。今は、まだみのり班の人たちは少し緊張しているので、早く気軽に話せるようになりたいです。
 去年、私のみのり班の班長は、班の人たちに自分から話をしたり、話すのが少し苦手な子に質問したりして、班の人たちとなかよく話していました。私は、少し時間がかかるかもしれませんが、去年の班長のように気軽に話せるみのり班をつくっていきたいです。
 どの班も気軽に話せるようになったら、班の仲が深まります。班の仲が深まると学校全体の仲も深まって、大テーマの「一人一人のよさを分かり合い 笑顔を咲かせ 心をつなげよう」が達成できると思います。
 これまでの伝統を引き継ぐとともに、一人一人のよいところを見つけて仲を深め合い、支え合ってよい学校をつくっていきたいです。

最後に、6年生のみのり班室長から、今年度の大テーマが発表されました。お互いを認め分かり合うことを目指し、各みのり班で温かなかかわりが築かれていくことと思います。そのようなかかわりが土台となり、日々の学びがさらに充実したものになることでしょう。

時代を超えて受け継がれる学び