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校長室だより

「夢・志」、そして「根っこ」

8月全校朝会 校長講話 平成26年8月28日 校長 日伸哉

おはようございます。児童代表、6年伊藤君の元気でさわやかなあいさつが体育館に響き、気持ちの良い一日のスタートになりましたね。

夏休みが明け、また楽しい学校生活が始まりました。1・2年生は、これまでの教室からお引っ越しをしての生活になりますね。気をつけて楽しく学習して下さいね。

ところで、みなさん、夏休みはどうでしたか。目をしっかりと見せて下さい。目を見るとわかります。
 ちょっとつらいことや大変なことも少しあったようですが、それ以上に楽しいことや充実したことがたくさんあったようですね。まずもって、全員が無事で、みんなが元気に登校できたことを心から嬉しく思います。本当に嬉しく思います。まずは、「握手」です。

さて、今日は、『「夢・志」、そして「根っこ」』というテーマでお話をします。
 夏休み中に、たくさんのお友達の頑張りに触れることができました。陸上記録会では、6年生女子の400メートルリレーが県大会で優勝し、全国大会に出場しました。全国大会は、横浜にある、7万人も入る日産スタジアムというところで行われ、力の限り走ってくれました。凜々しくて格好良かったです。
 水泳記録会では、出場者全員が自己ベストに挑戦しました。県大会では、6年男子メドレーリレーが優勝、同じ6年男子フリーリレーが第3位に入賞しました。個人でも、全員が力の限り泳ぎ切りました。本当に、凜々しくて格好良かったです。とっても素敵でしたよ。いのちが輝いていました。
 また、NHK合唱コンクールでは、澄み切ったハーモニーをホール一杯に響かせ、銅賞という輝かしい成績を収めてくれました。さらには、地区の行事や地区の活動での頑張り、習い事や学童みのりクラブでの頑張り、自由研究や工作、絵、感想文などの頑張りなどなど、本当に多くの頑張りに触れることができました。
 これらの頑張りに共通することは、自分の「夢や志や目標」をしっかり持っていると言うことです。「夢無くば実現なし、志無くば輝きなし」という言葉がありますが、まさにその通りだと思います。そして、夢実現のために、何より大切なことは「足もとや根っこ」を大切にし、努力を惜しまないことです。
 スポーツ選手は、体の中でも、まず基礎になる足腰を鍛えます。イチロー選手やサッカーの本田圭佑選手が走り込みをしている姿を見たことがあるでしょう。強い足腰がなければ、技の上達が限られてしまうからです。研究者や科学者も同じです。真理を探究するときは、基礎となる観察や実験を決しておろそかにしません。IPS細胞研究の第一人者である山中教授も何万回にも及ぶ実験を繰り返してこられたと言います。
 ちょうど、植物に例えると、草木が丈夫で倒れないために、「根っこ」を深く広く張ってゆくのと同じです。基礎・基本を大切にして、「根っこ」という土台をしっかりつくりながら「夢や志」が実現してゆくのです。
 中国の昔の教えに、こんな言葉があります。

疾風に勁草を知る (しっぷうにけいそうをしる)

強い風が吹いた時に、本当に強い草がわかるという意味で、本当に強い草は、見えない地下に太くて深く、そして広い根を張るということです。ですから、どんなに激しい風が吹いても耐えることができるのです。

前期の学習は、まだまだ続きます。
 今日からまた、これまで以上に、小さな基礎・基本を大切にして「根っこ」を張り、本当の強さを身につけ、「夢や志」の実現に向かって頑張ってゆきましょう。