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校長室だより

平成27年度 第65回開校記念式
(創立137周年記念式) 校長式辞

平成27年5月20日 校長 日伸哉

今日は、とてもうれしい日ですね。

本日、ここに、PTA会長 菊地康倫(きくち やすのり)様、同窓会副会長 佐藤善三郎(さとう ぜんざぶろう)様をはじめ、多くのご来賓の皆様のご臨席のもと、第65回開校記念式を迎えられますことは、591名の子どもたちと教職員の大きな喜びであります。先ずもって、心より厚く御礼申し上げます。

学校の誕生日にあたり、ここに集う皆さんと一緒に願うことを、二つお話しします。

一つ目です。附属小学校は、創立以来、今年で137周年を迎えました。卒業生は、15395人にのぼります。昨年の卒業生であるほおのき学年のお友達は、こんな作文を書き残してくれました。読んでみます。

永遠の宝物

小学校生活がもうすぐ終わろうとしています。考えると12歳の私にとって、人生の半分は附属小学校に通っていたことになります。この6年間の中でも、最後の1年間は中身の凝縮された1年でした。・・・・改修工事によって、私たちの校舎がどんどん改築され、最新式の建物になっています。6年間を過ごした校舎がなくなるのは、どこかさびしい気がしますが、なつかしい校舎がなくなっても、みんなと一生懸命に話し合ったり、笑ったり、夢中で取り組んだ思い出は、決して忘れません。小学校の友だち、先生、そして旧校舎は、私の永遠の宝物です。

卒業した皆さんが、附属小学校をとても大切に思い、附属小学校で学んだこと、仲間とともに成長できたこと、先生方と共に生活を創りあげられたことを誇りに思っています。私たちは、これら多くの人たちとの「つながり」の中で、今、こうして、楽しく学習や生活ができているのです。

まずは、そのことをしっかりとかみしめなければなりません。そして、そういう環境に身を置いていることに、心から感謝をしなければならないと思うのです。
一つ目の願いは、「ありがとうの心を忘れまい」と言うことです。

二つ目です。
附属小学校で生活し巣立った方々と同じように、附属小学校を「大好きだ」と言えるように、「永遠の宝物」だと言えるように、今の学級や学年での学習や生活に「本気」になってゆこうということです。

今年度のみのり活動の大テーマは、「思いやり・仲間を大切にして、心の花をたくさん咲かせよう」と決まりましたね。人は変わっても、変わらない『大切な心と形』をずっと受け継いできた「みのり班活動」です。伝統の上に立って、「本気」で取り組んでゆけば、「本当に心に残る附属小」になると信じます。今年一年、6年生ゆず学年のリードで、さわやかで元気なあいさつを交わし、様々な活動をする中で、お互いの考えをしっかりと聴き合い、小さな社会人として、相手を思いやる温かなつながりをたくさんつくりながら、「心の花」をいっぱい咲かせてゆきましょう。

おわりに、本日ご臨席をいただきましたご来賓の皆様には、今後とも変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。

平成27年5月20日
附属小学校長 日 伸哉

児童代表のことば

明るい緑に輝く千とせ山に見守られながら、ぼくたちの山形大学附属小学校は、創立137年になりました。この開校記念式にあたり、附属小の歴史と伝統について考えてみました。

一つ目は、附属小が歴史ある学校だということです。附属小の前身、「山形県師範学校附属練習小学」は、明治11年に始まりました。明治時代には、ぼくの好きな武士の世が終わり、文明開化の時代にかわっていました。そんななかできたのが、この附属小でした。今の校舎に移ってきたのは、昭和44年です。その頃の写真を見てみると、今とはちがい、5、6けんの家が学校のうらにあるだけでした。今から見ると、すごくさびしい感じがしました。活気ある十日町から、静かな松波に移った当時の小学生は、きっとおどろいただろうなあと思いました。

二つ目は、ぼくが入っている弦楽部についてです。ぼくは、コントラバスをやっています。今使っている楽器は、入部した時に6年生が使っていました。その時から「使いたい」と思っていて、今使えてうれしいです。「太陽の子 われら」と言う本に、ぼくが使っている楽器が写っているのを見つけました。その写真は、弦楽部ができた時の写真です。弦楽部は、創立百周年を記念してつくられました。その当時は、オーケストラと呼ばれていたそうです。だから、ぼくの楽器は、弦楽部の歴史を見つめてきたことになります。あこがれていた楽器を使い、さらに、長い歴史を知り、大切にしたいという気持ちがますます強くなりました。

そして、伝統の一つでもあり、今、ぼくたちが、がんばって取り組んでいることに、みのり班活動があります。これは、1年生から6年生までで作るたてわり班で行う活動です。その班で、遠足に行ったり、登山をしたりします。1年生から6年生が仲よく活動することで、新しく気づくことやわかることがたくさんあります。下学年の時は、上級生の姿を見てどんな場面でどのように行動すればよいかを学びました。6年生になった今は、5年生までに学んだことをいかし、班のリーダーとして,班やみのり班教室をまとめるように努力しています。それが、学校以外の場でもいきていると思います。このように、学ぶことの多いみのり班活動は、とくに、今の附属小が大切にしていることでもあり、ずっと続いていってほしいと思います。

このように、附属小には、たくさんの学びの場があります。これからも、附属小のすばらしいところが、ますます発展していくとうれしいです。