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校長室だより

平成27年度
6月全校朝会 校長講話
(「はつらつ」山形市民の歌)

平成27年6月11日 校長 日伸哉

おはようございます。

6年代表の氏家君のあいさつに続いて、さわやかで元気な朝のあいさつができましたね。

また、毎日の校門前での朝のあいさつや、廊下での会釈や笑顔、本当に清々しいです。たくさんの方にお褒めの言葉をいただいています。うれしいことです。幸せなことです。

今日は第1回目の全校朝会ですね。はじめに、歌を聴いてみましょう。

「山形市民の歌」

  作詞 神保 光太郎 作曲 山形大学教育学部音楽科

ひんがしに蔵王を望み
 西の空 月山は呼ぶ
 春を待つ ひとみはもえて
 われら誇る 山形市民
 光はここに 山形
 溌剌の都市

おもいでは 霞城のほとり
 山寺や 芭蕉の夢よ
 いそいそと 摘むは紅花
 われら誇る 山形市民
 光はここに 山形
 美わしの都市

陽ひに映える 新しい道
 とどろくは 生産の歌
 この稔り 日本のいのち
 われら誇る 山形市民
 光はここに 山形
 逞ましの都市

わかりましたか。そう、皆さんが朝に歌ってきた「山形市民の歌」ですね。
今日は、この市民の歌に出てくる言葉「溌剌(はつらつ)」をテーマにお話をします。

「はつらつ」というのは、簡単にいうと「生き生きしている」ということです。皆さんは、どういう時、「生き生きしてる」と言いますか。思い浮かべてください。

ちょっと聴いてみましょうね。 「荒垣先生は、いかがですか?」「そうですね、好きな食べ物を自分で調理して、お腹いっぱい食べている時ですかねえ・・(笑)」
(全校生が拍手! そして、あたたかな笑いも・・・)

「皆さんはどうですか?一斉にどうぞ。」
 夢中になっている時。笑顔の時。ほめられた時。 ああ、楽しいな。ああ、うれしいな。オーわかったぞ。そういう「くらし」がある時。自分の精一杯の力を出し切って、頑張って、ねばって、できた。わかった。やりきった。そういう時。・・・

では、その「生き生き」がしぼんでしまう時は、どんな時ですか?
「悲しい時。絶交された時。いやなことを言われた時。 仲間はずれにされた時。心を傷つけられた時。」・・・

そうですね。「生き生き」を台無しにしてしまう最もいけないこと、それは、「悪口やいやがらせ」です。 「いじめ」ともいいます。
 まさか、みなさんの中に、そんなことをやっている人はいませんよね。 友だちを馬鹿にしたり、いやなことをいったり、仲間はずれにしたり、たたいたりしていませんよね。 そんなことをやっている人を見たらすぐに止めて下さい。一人ひとりが責任を持って止めて下さい。やめさせてください。 かけがえのない「はつらつ(生き生き)」を粗末にする人がいたら、必ず止めて下さい。見過ごさないで下さい。 いいですか。もう一度言います。かけがえのない「はつらつ(生き生き)」を粗末にする人がいたら、必ず止めて下さい。 見過ごさないで下さい。校長先生も、先生方も、皆さんのお家の方も「いじめ」は許しません。

中国のお話の中に、孔子という人がいて、その弟子が、この世で一番大切にしなければならないことは何ですかと尋ねた時、こう教えてくれたそうです。

【それ恕か、己の欲せざるところ、人に施すことなかれ】
(それは「恕(おもいやり)」です。自分がしてほしくないことは、お友達に決してしてはなりません。)

「生き生き」するために、自分がしてほしくないことは、お友達にしてはいけません。 「己の欲せざるところ、人に施すことなかれ(おのれのほっせざるところ、ひとにほどこすことなかれ)」です。もう一度言います。 「己の欲せざるところ、人に施すことなかれ」です。よりよい附属小学校にしていくために、とても大切なことです。 校長先生とお約束してください。「いじめ」は絶対にしません。見かけたらすぐに止めます。 もし、少しでも「いじめ」のようなことをしてしまった人は、もう二度としないと心に誓ってください。 いいですか。「己の欲せざるところ、人に施すことなかれ」です。

では、みんなで「はつらつ」とした、「生き生き」とした「くらし」を創っていきましょう。各クラスや学年でも、「はつらつ(生き生き)」についてお話を深めてほしいと思います。では、お話を終わります。

《蛇足》・・・昭和32年に制定された市民の歌の作詞は、なんと、附属小の校歌を作ってくださった神保光太郎さんです。そして、作曲は、山形大学教育学部音楽科の皆さんです。本校事務室の細谷先生が、小さい頃よく歌ったなあと懐かしがっておられました。小さい頃からくらしてきた大切なふるさとの歌なんですね。私たちも末永く口ずさんでゆきたいですね。

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