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校長室だより

公開研究会 校長あいさつ

平成27年11月12日〜13日 校長 日伸哉

全体会あいさつ

本日は、ご多用の中、県内外、遠くは、山口県からもご参会いただきまして、誠にありがとうございます。 平成25年度の秋から始まりました校舎の全面改修工事も無事に終わりまして、2年ぶりの公開研究会を迎えました。
 これまで、「自ら学び続ける子どもの育成」をテーマに、研究を続けてまいりました。
 研究の概要については、この後、研究部長から説明がありますが、私達は、「学び続ける子ども」を評価しようとした時、知識・理解のみならず、力を発揮している総体としての「個」の姿、すなわち、主体性の表れである「学びの姿勢」に着目しました。 この度の公開研究会では、問題解決で大切にしたい「3つの姿勢」について提案しようとしています。コンピテンシーは、なかなか見えにくいものです。見えにくいものを見るための一つの視点として「3つの姿勢」が機能していくものと考えていますので、今後の話し合いや午後の対談の中で、屈託のないご意見、そして、御指導をいただければ幸いです。
 それでは、充実した二日間となりますようお願い申し上げ、あいさつといたします。 どうぞ、よろしくお願いいたします。

講演御礼あいさつ

安彦先生、ご講演、誠にありがとうございました。
 まずもって、私たちの実践を「活用」というキーワードで価値づけてくださり、大きな励ましと勇気を与えてくださいましたことに、心から感謝申し上げます。また、現在の教育動向を具体的にお話くださり、望まれる教育のあり方として、「主体としての人格形成」、別な言葉で言えば「自己学習力をしっかり持つ自立した個を育てること」が何より大切であることを、改めて強くご示唆くださいました。

25年前の平成2年には、「教育における個性と基礎・基本」という演題でご講演いただきましたが、あの時、先生がお話しなされた「自己統一性の強調が個性である」という言葉が、今も鮮明に記憶に残っております。当時、私は、本校3年目の若手教員でありました。「一人ひとりの子どもたちは、自分なりに自分を統一しようとしている。自分なりの統一の仕方は皆違うのだ。自分のどこを強調するかは一人ひとりが違う。そういう点で、自己統一性の強調が個性である。」「だからこそ、個性を大切にしなければならない。」「そして、そのスタートは「個」である。」そういうお話だったと思います。
 このことは、本日のお話にありました「主体としての人格形成」に深くつながるものだと思っております。また、「人格形成」と「社会の環境保全、あるいは人類の持続発展」の視点が抜け落ちているコンピテンシーベース主義には、課題が残ることもご教示いただきました。「調和のとれた主体としての人格形成」を見すえて、これからも、子どもたち一人ひとりの「感じ方・考え方・行い方」の違いを大切にしながら、教育実践研究を続けて参りたいと思います。明日からの授業づくりの土台にすべき教育哲学をもご教示いただきましたことに、心から感謝申し上げます。
 会場の皆様、今一度、安彦先生に盛大な拍手をお願いいたします。

来年度は、6月に公開研究会を開催する予定でございます。ご参会いただきました400名を超える皆様方、そして、コメンテーターの先生、昨日、ご対談いただきました早稲田大学の藤井千春先生にも併せて心から感謝申し上げ、御礼の言葉といたします。二日間、誠にありがとうございました。