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校長室だより

平成28年度 前期終業式
校長あいさつ

平成28年10月07日 校長 日伸哉

おはようございます。

今日は、前期の終了の日です。今年度の学校生活の半分が終わる「節目の日」です。皆さん一人ひとりが、この半年間のがんばりを振り返り、自分を見つめ直す一日であってほしいと願います。
 1年生が入学してから、今日で104日めになります。6年生にとっては、最後の前期学習になりました。二度と戻れない時が流れています。

始業式の日に、金子みすゞさんの「わたしと小鳥とすずと」という詩を読み、「みんなちがってみんないい」のフレーズのように、附属小学校の皆さん一人ひとりの違いを認め合える学級・学年・学校になってほしいと願いました。みのり代表集会では「一人一人のよさをわかり合い、心の輪を広げよう」という大テーマを掲げてくれましたね。

また、全校朝会の時には、「星とたんぽぽ」という詩を読み「見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。」のフレーズのように、皆さん一人ひとりの「心」を大切にして、「真心(まごころ)」を込めて、見えないものをしっかり見て生活してほしいと願いました。では、前期の各学年の「がんばり」について、少し振り返りたいと思います。

1年「なつめ学年」の皆さん、毎日自分で登下校ができるようになり、たくましくなりましたね。あいさつも元気よく上手にできました。体育のお勉強も、国語のお勉強も、道徳のお勉強もたくさんできるようになりました。学校の誕生日には、初めての70メートル走にもチャレンジしましたね。できるようになったことがたくさん増えて、とってもうれしいです。これからも、みんなの違いを大切にしながら、先生のお話をしっかり聴いて、粘り強く取り組んでいきましょうね。

2年「ゆずりは学年」の皆さんは、築山やグランドや柳の木の下で元気いっぱいに遊ぶ姿が印象的です。「なかよし登山」は、一年生のことを考えて、やさしく声がけする姿がたくさん見られたと聞いています。とてもうれしいことです。また、野菜を育てたり、昆虫やザリガニを育てたり、いのちのお勉強をたくさんできました。他にも、算数では筆算で計算ができるようになったり、大プールで泳げるようになったり、できることをもっともっと増やしたすばらしい前期になりましたね。とても、たのもしい2年生になってきたと思います。

3年「ゆきやなぎ学年」の皆さんは、1階から3階の教室に移り、附属小で一番眺めのよい、一番高い教室での勉強になりましたね。体験学習では、麺工場やカントリーエレベーター、東北自動車道や市西側の地区を見学しながら、山形市の土地の利用についての学習を深めました。また、ホウセンカや色々な植物を栽培したり、各学級で素敵な歌声を響かせてくれたりと、充実した前期の学習になりましたね。

4年「つつじ学年」の皆さんは、「音読の森」の学習を通して、詩のよさを感じながら暗唱する力を育みました。声を出すことの爽快感や粘り強く暗唱した充実感を味わったのではないでしょうか。また、社会科見学では、見崎浄水場に行き、濁りのある水が、徐々にきれいになっていく様子を観察することもできました。目に見えないものでも、しっかり見ていこうとする意識が芽生え、上学年としての一歩を踏み出しました。それは、自然の家での宿泊学習やみのり班活動での仲間への言葉かけや気遣いにも現れています。たのもしさとたくましさを感じています。
 さらに、3・4年複組のお友だちは、3年生と4年生の12名が仲良くペアになって「くらし」を創り、お互いが刺激し合って、大きく成長できましたね。附属特別支援学校との交流も「附属小の代表」として心やさしく頑張ってくれました。

5年「オリーブ学年」の皆さんは、新しいクラスで、新しい仲間や先生と、「人のために動くオリーブ5年」を合言葉に努力してきました。特に、花山少年自然の家での宿泊学習では、「みんなが気持ちよくなること」を大きなねらいにし、自然を楽しむことや素早く安全に行動することをめざしました。初めての沢活動を通して、大きな自信を得ると共に確かな成長を見せてくれました。また、みのり班や「しごと」の活動を見ていると、少しずつ六年生からバトンを引き継ぎ、学校のリーダーとしての心構えができはじめていることを、大変うれしく感じます。

6年「やえざくら学年」の皆さんは、入学式や公開研究会、みのりスポーツフェスティバルなどの大切な準備を、丁寧に、しかも一所懸命進めてくれました。さすがは、学校のリーダーです。また、修学旅行では、99名全員が「小さな旅人」として、すばらしい思い出を短歌や俳句に残してくれました。見事です。さらに「本気・団結・勝利」を合言葉にして、みのり班を中心に力の限り取り組んだみのりSFの姿に心打たれましたし、新たな種目である全員リレーでは、仲間と団結してよく頑張りました。これからも、よりよい学校づくりのために、みんなのお手本として活躍してくれること、そして、附中入試に向けてしっかりと力を蓄えていくことを期待しています。

弦楽部、合唱部の皆さんの頑張りにも触れたいと思います。毎日の放課後、二つの音楽室から素敵な演奏や歌声が響いてきます
 音楽は、心が和みます。練習は厳しいかもしれませんが、うまく出来たときの喜びは、何ものにも勝るものです。この後、発表会もありますね。愉しみにしています。

皆さん一人ひとりの成長を心からうれしく思います。同時に、皆さんは、今日という「節目の日」に、成長を支えて下さったお家の方や先生方、そして、一緒にくらしをつくってくれた仲間・お友だちに感謝しなければなりません。
 前期の締めくくりとして、心の中で、「ありがとう」ですね。

それでは、後期の始業式で、全員元気に顔を合わせましょう。
 お話を終わります。

児童代表3名のことば
「前期の振り返りと後期への希望」

わたしが、とくにがんばったことは、3つあります。
 一つ目は、長なわのれんぞくとびです。みのりSFで、ことしこそ1いになりたかったからです。さいしょは、こわくて前の人につづいて行けませんでした。だから、休み時間にお友だちをさそって、ゆずりは学年でれんしゅうをしました。気をつけることは、なわがじめんについたら、入ることです。きょ年、つつじ学年のくどうはるかくんが、教えてくれました。たくさんれんしゅうしていると、できるようになってきました。じ分でれんぞくとびができるようになったので、たのしくて、いつまでもとんでいたい気もちになりました。
 二つ目は、なかよしペアです。わたしのペアは、さいとうけいすけくんです。けいすけくんは、わたしよりせが高くて、とっても元気な男の子です。はじまりは、なかよしペアけっせいしきでした。手づくりの魚つりゲームをプレゼントして、いっしょにあそびながら、すこしずつなかよくなっていきました。みのりはんかつどう、なかよしと山、なかよしきゅうしょく、たのしいことをいっしょにすると、なかよしレベルがあがってきました。今では、会うとおしゃべりしたり、名前でよび合ったりするようになりました。
 三つ目は、かん字れんしゅうです。ことしの目ひょうは、ていねいに早く書くことです。1年生の時、わたしはていねいだけど、早く書けませんでした。字は、なん回も書くとバランスがつかめてきます。たくさんれんしゅうすると、ていねいで、しかも早くなってきました。かん字をつかって文を書くと、大人みたいな文しょうになって、かっこいいです。つかえるかん字がふえたので、わたしの書いた文しょうは、大人にちかづいたような気がします。わたしは、かん字れんしゅうが大すきです。
 もうすぐ、こうきがはじまります。一ばんがんばりたいのは、けいすけくんとのなかよしレベルをあげることです。きょ年のなかよしペアのすずきゆうとくんとは、ペアはかいさんしたけど、いまでもたのしくお話しできます。けいすけくんとも、そうなれたらいいなあと思います。
 たのしいこうきになるように、がんばります。

ぼくが前期とくにがんばったことは、みのりSFで応援団になったことです。ぼくが応援団になろうと思ったきっかけは、去年6年生たちが一生けん命応援しているすがたを見て、ぼくも挑戦してみようと思ったからです。
 でも、最初の自己紹介のときは、赤組みんなの前で話すのが恥ずかしくてもじもじしてしまい、全然声が出ませんでした。それから、練習を重ねていくうちに、だんだん声が出るようになりましたが、恥ずかしさは消えませんでした。
 5・6年生が騎馬戦でいないときに、4年生中心で応援をしなければいけないと聞いて、はじめは、自分たちだけでできるのかとても心配していました。けれど、もじもじしていたらかっこ悪いと思って、恥ずかしさを忘れようとしました。気持ちを切りかえてやってみると、いつも以上に大きな声が出るようになりました。4年生の応援団だけで練習したときには、声がかれるくらいがんばりました。外で練習をしたときは、体育館とちがって全然声がひびかないことに気がついて、本番では今よりももっと声を出して応援しようと思いました。
 みのりSF当日、4年生中心で応援をする騎馬戦のときは、いつもの何十倍もの声が出ました。ぼくにはもう恥ずかしさはありませんでした。目の前で一生けん命競技をしているみんなを見たら、「気持ちをこめて応援するぞ!」と、力が入りました。ぼくは思い切り応援することができて、「今まで、練習をがんばってきてよかったな。」と思いました。
 ぼくが応援団になって学んだことは、何事にも挑戦する気持ちが大切だなあということです。その挑戦していく気持ちをずっと忘れないで、後期もがんばっていきたいです。

ぼくは、6年生になって、特にがんばったことが三つあります。
 一つ目は、みのり班の班長と、2年3組教室の室長になったことです。最初は、みのり班だけでなく、みのり班教室までまとめられるか、不安でした。しかし、2年3組教室のみんなは、あいさつも元気良く、話もちゃんと聞いてくれるので、とても話しやすく、雰囲気の良いみのり班教室でした。班長と室長の活動は、あと二ヶ月続くので、がんばっていきたいです。
 二つ目は、1年生をむかえる会です。ぼくは、大テーマを発表しました。一生懸命考えた大テーマを、1〜6年生までみんな聞いてくれて、嬉しかったです。1年生のつむぎさんは、きんちょうしているのかと思いきや、むしろ楽しそうでした。みのり会食の時も、たくさん話しかけてくれて、みのり班は盛り上がりました。
 三つ目は、みのりSFです。ぼくは今年、応援団員になったので、5年生の京花さんが班をまとめてくれました。みのり班種目の長なわとびでは、上手く跳べない子に、班のみんなでとびかたを教えてあげました。後ろの人が押してあげたり、タイミングが合うように、声をかけてあげたりしました。みのり登山などのみのり班での行事はまだ続くので、困っている班員を助けてあげたいです。
 これまでみのり班での活動を行ってきて感じることは、班長や室長という大事な役割は、たくさんの人の支えがあってこそできることなのかなと思いました。例えば、みのり班活動がうまく進められなくなった時、同じみのり班教室の6年生が班員を静かにしてくれました。他にも、友達やみのり班の人に助けてもらった場面がたくさんあります。大テーマの「一人一人の良さをわかり合い、心の輪を広げよう」につながるのかなと思います。助け合うことができる友達の良さ、みのり班を通じて広がる異学年との心の輪をこれからも大事にしていきたいです。
 小学校生活も、あと半年になりました。後期も、附属小学校のリーダーとして、がんばっていきたいです。

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