蘭引(らんびき)をご存じですか?
インフォメーションセンターに展示しております


   
 「蘭引」はお酒や薬を蒸留する装置の名称です。
 三段に分かれた構造は、上から冷却層、抽出物回収層、加熱層となっていて、一番下の加熱層に蒸留する液体を入れて加熱すると、気化した蒸気が中段に上り、その蒸気は一番上の冷却層の底を流れる冷水で冷やされ、滴となって右側の注ぎ口から出てくる構造になっております。

 もともとは紀元前のギリシャで、鉄や亜鉛から金・銀を作り出すための道具として利用されていたが、後には、世界中で蒸留酒、蒸留水、薬用油水、化粧用香水などの製造に使われるようになり、日本には16世紀頃南蛮医学とともに伝えられました。

 語源はポルトガル語で「蒸留器」の意味をもつ「アランビク」が訛ったものといわれております。
 実用品としてはもちろんのこと、美しい模様入りの蘭引は、大名や豪商から飾りものとしても珍重されていたようで、展示のものと同じく梅の模様を描いたものは現在も全国的に残されており、信楽が瀬戸あたりで量産されたものと思われます。

   詳しく知りたい方は、博物館(TEL023−628−4930)へおたずねください。
 
陶製 高さ38p
 正面

 側面

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