農学部長に 中島 勇喜 教授が就任 
  4月1日付けで、農学部長に 中島 勇喜 教授が就任されました。任期は平成19年3月31日までです。
  新たに農学部長に就任された中島教授に、就任に当たっての所感を寄稿していただきました。

 農学とは:「たくみな関連」の解きほぐし?

  農 学 部 長
なか  しま     ゆう   き 
中  島   勇  喜   教 授 
 4月1日から農学部長になりました。生まれも育ちも九州で、農学部のある鶴岡へ来て26年と半年がたちました。四半世紀以上もこちらにいますので、もう既に地元に完全になじんでいるように思われがちですが、自分の中ではそうでもなく、まだどこか違和感というのか、疎外感というのか、まだ地元に密着しきれずにいる自分を感じながら過ごしています。そんな中途半端な感情の中で、最近、「農学」について少し考える機会がありましたので、それを紹介して挨拶に代えさせていただきます。

 さて、広義の農業は狭義の農業、林業、牧畜業、水産業など私たちの必要とする植物や動物を生産するために、大地を利用して行われている営みです。その大地とは土地、海洋、湖沼、河川を指しますが、これらは自然によって与えられ、それらは生物を生育するという機能をもっています。農学で取り扱う生物は、地球上の生物のほとんど大部分を占めていますが、それらを中心とした物質循環、食物連鎖の諸過程が「たくみに関連しあって」生物圏の平衡が維持されています。この中には、この生物圏の一集団の動きでもある私たちの社会生活も含まれています。こうした物質循環、食物連鎖の過程の「たくみな関連」を解きほぐし明らかにしていくのが広義の農学の目指すところだと思っています。「たくみな」と表現せざるをえない未知な部分を農学は今、切り開いていると言ってもいいでしょう。現在の農学には、この「たくみな」部分がまだまだたくさんあります。 「たくみな」という表現をいっさい使わなくてすむ時、つまり農学の使命が終わりを告げる時を目指して、農学は進んでいます。
 しかし、それはなかなか困難な道のりでもあります。なぜなら、それは私が九州からこちらに来ていまだにどこかに持っている「違和感」のようなデリケートな感情の部分を解きほぐしていくようなものではないかと、最近思ったりするからです。

 

          略  歴

          本籍    熊本県 昭和19年2月17日生(61歳)
          昭和44年 3月 九州大学大学院農学研究科修士課程修了 平成 4年 4月 山形大学教授農学部
          昭和47年 6月 九州大学助手農学部          平成11年 4月 山形大学農学部附属演習林長併任
          昭和53年10月 山形大学助教授農学部         平成15年 4月 山形大学評議員併任                   
                                      平成17年 4月 山形大学農学部長兼務 

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