アジアで初めての国際シンポジウムを農学部が開催


  「アブラムシ・カイガラムシ生物的防除国際シンポジウム」が、山形大学農学部の主催のもとに鶴岡市の出羽庄内国際村で9月25日から29日まで、米国(9名)、英国(4名)、フランス(4名)、チェコ(4名) など欧米からの多くの出席者を含む20ヶ国80名が参加して開催された。この国際シンポジウムは3年毎に、主としてヨーロッパで開催され、アジアでの開催は初めてであった。
 近年、環境保全型の農業が重要視される中で、農薬の散布を抑え天敵による生物的防除は益々注目を集めている。現在、日本はもとより多くの先進国では、減農薬及び無農薬で栽培された安心で安全な農産物の供給が熱望されている。しかし、このような方法のみで農作物を栽培すると病害虫から甚大な被害を受け、生産性の低下はもとより品質の著しい劣化をもたらす。それゆえ、害虫防除の実施に当たり農薬散布量を減少させるとともに、捕食性・寄生性天敵を用いて害虫を防除する生物的防除との併用が不可欠となる。本シンポジウムは、世界のほとんど全ての国で発生し、農作物などに甚大な被害を与えているアブラムシとカイガラムシの捕食性・寄生性天敵を対象に、効率的な生物的防除方法やその一般理論の確立を目的にして開催された。
 今回のシンポジウムの成果としては、1)アブラムシ及びカイガラムシの天敵を用いた効率的な生物的防除方法の提示、2)現状の研究の整理と今後の方向性の提示、3)運営委員や12名の外国人招待講演者は国際的名声を得ている著名な研究者がほとんどで、これらの研究者と日本人を含めた諸外国の研究者が討論することで、生物的防除の研究が日本で飛躍的に発展する一助となり、さらには日本の若手研究者に大きな刺激となった、ことなどがあげられる。
 また、今回のシンポジウムでは最優秀口頭発表賞及び最優秀ポスター発表賞があり、オックスフォード大学、モントリオール大学、ユタ州立大学、サウスボヘミア大学、アゾレス大学などの欧米の学生を抑えて、山形大学農学部の滝澤匡君、インドネシアからの留学生のプトラ・ヌグロホ君が最優秀口頭発表賞とポスター発表賞を受賞した。
フェアーウェルパーテーでの酒田舞娘の踊りに出席者はうっとり 山形大学農学部の学生に最優秀口頭発表賞及びポスター発表賞が贈られた
3日間のシンポジウムで興味深い発表と熱い議論が展開された 羽黒山の精進料理が外国の研究者には好評であった
シンポジウムが終わり、20ヶ国80名の参加者の記念撮影

 
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