和算文書寄贈への感謝状贈呈式を挙行


 県内でも有数の保存状態を誇る最上流和算資料212点が山形市の鈴木清夫氏から寄贈されたことを受けて、10月19日(水)、山形大学は鈴木氏に感謝状を贈呈しました。
 和算とは、江戸時代に鎖国していた日本で独自に発達した数学のことで、明治時代に西洋数学(洋算)の導入を容易にしたとされています。また、最上(さいじょう)流とは日本の主流であった関流に対峙する流派のひとつとして山形市出身の会田算左衛門安明(あいださんざえもんやすあき)が生んだ流派です。
 仙道学長は、贈呈式で「貴重な学術資料を寄贈され本学教育研究の振興に多大な貢献をされました」と鈴木氏に感謝の意を述べました。鈴木氏によると鈴木氏の曾祖父、祖父が最上流の資料を収集し、それを代々、大事に保管してきたとのことです。
 この日は、鈴木氏所有の和算資料と深く関わってきた板垣貞英山形県和算研究会長から寄贈資料の価値について説明がありました。板垣氏によると今回寄贈頂いた資料により、算額(和算の問題を解答できたことを神に感謝し、その問答を額に入れたもの)の神社への奉納が新たに四つ確認されており、学術的価値も高いとされています。学長は説明を受け和算資料の幾何学模様に感心するとともに、鈴木氏に改めて感謝の意を述べました。
 最上流和算は、江戸時代から生涯学習としての役割を持っていました。生涯学習が謳われる昨今の事情に合わせ、今後、最上流和算の和算研究がさらに進むことが期待されます。
 なお、寄贈頂いた文書は、「鈴木文庫」と名付け、10月19日から山形大学附属図書館一階の貴重図書コーナーにて展示しております。
   
学長からの感謝状贈呈 附属図書館に展示の和算文書
和算資料の説明を受ける学長    左から芦立附属図書館長、
       鈴木清夫、礼子御夫妻、
       板垣山形県和算研究会長、
       水原理学部数理学科長

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