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地域教育文化学部 大沼 美雪

留学報告

留学先:エストニア・タリン大学
期間:2011年1月〜6月

 私が留学を決意したきっかけは、大学1年生の夏に参加したSummer Projectがきっかけでした。当時エストニア自体に興味があったわけではなかったのですが、とにかく「外国に行ってみたい!」という気持ちで参加しました。実際エストニアを訪れて初めてその国の良さがわかり、友人も数名でき、いつかまたこの国に戻ってきたいと強く思いました。また、その時まで日本から出たことのなかった私は強くカルチャーショックを受けると同時にもっとたくさんのことに気付き視野を広げたいと思い、半年間の留学を決意しました。
 しかし実際留学してみれば、いつまでたっても現地の生活に慣れることができず、英語の上達の気配はなく、授業は出席しているだけで精一杯で毎日自分という存在を維持するのに必死でした。それに加え生活しているとだんだんその国の悪い面や国民性に触れるようになり、なんでここに来たんだっけ、と考えてしまう日もありました。悪いことは続くもので、そんな時に日本では震災が起こり、私が弱音を吐いている場合ではなくなってしまいました。しかし、そんな時に山形の友人から「日本は今大変だけど、せっかくの機会なんだから楽しまなきゃダメだよ」という言葉をもらい、せっかく親に無理言って来させてもらったのにこのままじゃダメだ!と思い、また頑張ろうと思えました。それからは無理しない程度にイベントに参加したり留学生と関わっていったりして、だんだん楽しいと感じられるようになりました。また、フラットメイトの家に友達と遊びに行ったり、1年の時にエストニアの次に訪れたフィンランドの友達の家に遊びに行ったり、友達とのつながりを深めることができました。授業は相変わらず大変でしたがこちらも友人から教えてもらったりしてなんとか最後まで頑張ることが出来たと思います。
 この留学を通して私が得たものは、やはり“行動力、実行力”だと思います。当たり前と言えば当たり前のことですが、自分が動かなければ事態は何も好転しません。友達だってそうです。タリン大学の留学生のほとんどがヨーロッパ人で、なかなかアジア人に話しかけてきてくれる人はいませんでした。しかし自分から話しかけに行けばどんどん話してくれるし、英語があまり得意でなくとも友達を作ることができました。とにかく“自分から動くこと”、この大切さを知ることができました。もともと私の留学の一番の目的は自分をいろいろな面で成長させる事でした。この留学を通して本当に良い経験が出来たと思いますし、そのすべてが今の自分につながっていると思います。これが良い方向なのかどうかは今はまだわかりませんが、この留学で得た事を絶対に無駄にしない人生にしていきたいと思います。この留学に関わってくださったみなさん、本当にありがとうございました。

地域教育文化学部 大沼 美雪 地域教育文化学部 大沼 美雪