2021年12月15日〜18日に開催された国際学会IEEE BigData 2021で、佐々木智哉さん、飯田静空さん、山口聖輝さんが研究発表をしました。

佐々木智哉さんは、子供靴「瞬足」で有名なアキレス株式会社との共同研究で、原材料をどう組み合わせると、現存しない優れた特性をもつ高分子(プラスティック)を作り出せるか、という問題にチャレンジしました。具体的には、無数にある原材料の組み合わせの中から、有望な候補を見つけ出すプログラム(ソフトウェア)を開発しました。論文はこちらです。

飯田静空さんは、ツィッターからストレス体験を抽出するプログラムを開発しました。「今日、仕事でイライラする」のように、“ストレス”ということばを含まないツィートも、ストレス体験として抽出します。逆に、“ストレス”ということばを含んでいても、「皆さんはストレスかもだけど、負けないで!」のように、ストレス体験ではないツィートは、抽出しません。論文はこちらです。

山口聖輝さんは、ひらがなで表された音声から、ノイズを除去して、読みやすい漢字かなまじりテキストに変換するプログラムを開発しました。たとえば、「あーばばめんがかわって」という音声では、「あー」はつなぎことば、「ば」は先頭音声の繰り返しです。それらノイズを除去すると同時に、文脈に応じたかな漢字変換を施すことによって、「場面が変わって」という読みやすいテキストを得ることができます。論文はこちらです。

注:今回の国際学会は、新型コロナウイルス感染拡大のため、オンライン(Zoom)で行われました。このため、写真は、山形大学のデータサイエンス多目的ホールで撮影したものとなっています。