【開催概要】
世界各地で民族紛争や国境紛争が絶えません。その背景には、国民国家(ネーションステート)という国家モデルが抱える構造的な問題があります。国民国家では、国民(ネーション)の同一性を強調する傾向が強く、しばしば文化的本質論や排他的ナショナリズムが生まれ、マジョリティとマイノリティの間、隣接する国々の間で民族主義的対立が起こります。それでは、国民国家はいかにして多民族、多言語、多宗教が共存する空間をつくることができるのでしょうか。本講座では、近代国民国家形成の歴史を制度と文化の両側面から再検討するとともに、複数の事例を通して多文化共生論の課題と可能性を探ります。
 
【日時】
9月13日(火)9月20日(火)9月27日(火)10月4日(火)10月11日(火)
全5回 各18:30 ~20:10
 
【プログラム】
●第1回 9月13日(火)
 ウクライナ人とウクライナ国家:選択と失敗と誕生の30年
  講師:天野 尚樹(ロシア史・境界政治史)
●第2回 9月20日(火)
 「日本人」のつくり方・つくられ方
  講師:小幡 圭祐(日本近代史)
●第3回 9月27日(火)
 国民形成における包摂と排除:ミャンマーの事例
  講師:今村 真央(東南アジア史)
●第4回 10月4日(火)
 移民(課題)大国としてのイギリス:国家統合・社会統合の失敗の観点から
  講師:源島 穣(行政学・福祉国家論・現代イギリス政治)
●第5回 10月11日(火)
 国際法上の人民自決権・国際人権法の可能性―ひとつの解となりうるか?
  講師:丸山 政己(国際法)
 

【開催場所】
山形大学小白川キャンパス人文社会科学部
1号館1階103教室及びオンライン(Zoomウェビナー)

【受講料】
2,000円
※お支払い時、別途手数料(275円)がかかります。
※学生(高校生以上)は無料
※受講を申し込みいただいた方のご都合による返金は、原則としてお受けいたしかねますのでご了承ください。

【対象】
一般・学生(高校生以上)※対面は定員60名

【注意事項】
※会場内でのマスク着用やアルコール消毒など、新型コロナウイルス感染予防対策にご協力をお願いします。また、今後の状況により開催方法がオンライン受講のみに変更になる場合がございますので、ご了承ください。

【参加方法】
お申込みフォームよりお申し込みください!(申込締切:9月8日)
受講申込者には、本セミナー参加に必要な情報を、開催日の前日までにメールでお伝えします。

【お問合せ先】
山形大学エクステンションサービス推進本部(YEX)
電話:023-628-4779
メール:yu-extension@jm.kj.yamagata-u.ac.jp