アジア史演習(二)(後期)
 Seminar in Asian History (II)
 担当教員:中村 篤志(NAKAMURA Atsushi)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
史料の読解および関連する研究論文の読解を通じて、東アジア史の卒業論文を作成する総合的な力を養成する。
後期では、特に卒業論文に必要なスキルの修得を目指す。
関連情報や文献の集め方、学術論文の読解と整理の方法を学ぶほか、引用の表記方法などより実践的なアカデミック・ライティングの基本なども広く学ぶ。
・到達目標
卒業論文を執筆するためのスキル(特に自分で課題を設定し、先行研究を読解し整理し、その成果を論理的に再構成する能力)を身につける。

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修すること。

【授業計画】
・授業の方法
初めに個々のスキルを学び、学術論文の読解などを行う。次に、各自が課題を設定し、調査・研究成果をレジュメにして報告する。参加者全員での議論を重視する。
・日程
第1回:卒業論文とは?(求められるもの、レポートとの違い)
第2回:先行研究を探す(基本文献の紹介からインターネット・図書館の活用法まで)
第3~6回:学術論文を読む(読解上のポイント。論文要約の作成)
第7回:討論(前半のまとめ)
第8回:論文を書く(アカデミック・ライティング実践指導
第9~14回:課題に挑む(文献の収集から研究史整理まで)
第15回:総合討論(卒論作成に向けて)
※3,4年次生は後半冒頭(第9回を予定)に卒論の構想を発表する。


【学習の方法】
・受講のあり方
授業では、レジュメ担当者以外にも参加者全員に発言を求める。最後は自分で課題を設定し調べていくので、受講者には積極性が求められる。
・授業時間外学習へのアドバイス
基礎的スキルの修得は、自ら積極的に実践しないと身につかない。特に後半の課題研究では、自分自身で課題を設定するため、多くの研究書・論文を読むことが求められる。

【成績の評価】
・基準
基準1:先行研究を正確に理解できる。
基準2:自分で課題を設定し、先行研究を集め整理するなど卒業論文作成に必要な基礎的スキルが身に付いている。
・方法
毎回の受講中の質疑応答、レジュメ担当時の発表内容(60点)および学期末レポート(40点)によって評価する。


【その他】
・学生へのメッセージ
前期は主に漢文読解のスキル、後期は主に卒業論文の執筆スキル修得を目指す。内容が異なるので注意すること。
アジア史で卒業論文を作成しようとする学生(特に2年生)は受講することが望ましい。3,4年生も構想発表を兼ねるので受講すること。
アジア史に限らず、卒業論文作成のスキルを学びたい学生の受講を歓迎する。
・オフィス・アワー
火曜日 13時00分~14時40分 中村研究室(人文学部2号館4階)

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