記号論演習
 Seminar in Semiotics
 担当教員:清塚 邦彦(KIYOZUKA Kunihiko)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
記号論入門。
記号論とはとりあえず言語その他の多様な記号の働きについて研究する分野のことを指します。この演習では、今年度は、フィクション作品の働きと読者・観客の感情的反応との関係に関わる一連の問題を論じた戸田山和久『恐怖の哲学:ホラーで人間を読む』をテキストに取り上げ、検討を行います。
・到達目標
フィクションへの感情的反応の問題と関連する記号論、言語哲学、心の哲学の基本的概念・命題について初歩的な理解を身につける。また、それを踏まえて具体的な記号現象について自分なりの視点から考えを展開し、表現できるようになる。


【科目の位置付け】
 学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
教科書を最初から章を追って読み進める。毎回、担当者を決めて、担当範囲の内容に関して紹介・論評を行っていただき、それをもとに質疑・討論を行う。
・日程
初回のガイダンスにおいて、授業の進め方や取り上げるテキストについて解説を行う。
第2回目は、テキストで取り上げられている問題の背景・概要について簡単な解説を行い、また発表者の担当日程について相談し、決定する。
第3回目以後は、各担当者による発表・質疑を中心に進める。

【学習の方法】
・受講のあり方
発表担当者には、内容の紹介に加えて、自分の視点からの論評が求められる。論評といっても、まずは素朴な感想で構わないので、積極的に意見を述べること。また、発表担当以外の受講者は、毎回かならず最低一度は質問することを原則とする。
・授業時間外学習へのアドバイス
毎回、扱うテキストは全員が必ず事前に読んでおき、疑問点・意見等を整理しておくこと。また、授業後も資料・テキストを再読し、内容や自分なりの考え・疑問点を整理しておくこと。さらに、必要に応じて関連文献・資料を調べる。

【成績の評価】
・基準
主体的な参加度、ならびに記号論の基礎的な概念や学説についての知識・理解が身についているか、また、それを踏まえて具体的な記号現象について自分の視点からの分析し、表現することができるかを、授業時の発表、ディスカッションならびにレポートをもとに判定する。
・方法
平常点(発表+質疑)=20点、
レポート=80点

【テキスト・参考書】
戸田山和久『恐怖の哲学:ホラーで人間を読む』(NHK出版、2016年)
参考書については授業の中で随時指示する。

【その他】
・オフィス・アワー
 前期:金曜日14:40-16:20
 後期:月曜日13:30-15:00

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