日本文学演習
 Seminar in Japanese Literature
 担当教員:森岡 卓司(MORIOKA Takashi)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
《中島敦を読む》
昭和戦前〜戦中期日本の抱えた地政学的な問題とも深く関わりながら、自意識を巡る様々な問いに挑み続けた中島敦の代表作を、一つ一つの表現に即しながら緻密に読み解いていく。
・到達目標
基礎的文芸理論を踏まえた文学テクストの読解を行い、日本近代、現代文学史を一定の社会/文化的文脈のもと理解する力を身につける。小説テクストを一定の方法論に基づいて読解し、研究発表ならびにレポートの形で独自に表現する。
・キーワード
日本近代文学

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラムポリシーとの関係については、「カリキュラムマップ」を参照し、よく理解した上で受講してください。

【授業計画】
・授業の方法
研究発表2名(20分×2)。
討論(50分)
発表に対して、他の受講者は必ず発言を行う(指名することもある)。
・日程
1 ガイダンス2 李陵3 弟子
4 名人伝5 山月記6 文字禍
7 悟浄出世8 悟浄歎異9 環礁
10 牛人11 狼疾記12 斗南先生
とりあげるテクストは、受講状況によって調整する。
13,14 総合討議
15 まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
発表を良く聞き、積極的に討議に参加する。事前にテクストは読了する。
・授業時間外学習へのアドバイス
事前に担当テクストについてよく調べておく。
討議時に指摘された事項をよく整理し、期末レポートに備える。

【成績の評価】
・基準
主体的な参加の度合い、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理性、表現力)に関して、発表等の授業内活動と学期末レポートによって評価する。発表で事前に示された書式と枠組みを守れたかどうかを合格基準とする。特別の事情無く発表担当回に発表できなかったものは、評価の対象としない。
・方法
授業内活動60点、学期末レポート40点

【テキスト・参考書】
【受講者が購入すべきテキスト】中島敦『山月記・李陵、他九篇』(岩波文庫)
【参考書】
中島敦全集(小白川図書館所蔵、ちくま文庫版も市販)

【その他】
・学生へのメッセージ
先行研究論文を自ら調べることが必要になります。
・オフィス・アワー
水曜日13:30~14:00 他の時間はメールでアポイントをとってください

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