【授業概要】
・テーマ
マクロ経済の動向は我々の暮らしに大きな影響を及ぼす。何故景気が悪くなるのか、金融政策・財政政策は景気をどのように変化させるのか。今後の経済活動はどのように推移していくのか。社会人として今後の経済活動を担う学生にとって、公的・民間問わずマクロ経済の動向を「ある程度」でも見通すスキルは必須といえる。こうしたスキルを身に付けるため、本演習では、まず、マクロ経済学や計量経済学の基礎について学ぶ。その後、演習参加者が持つ興味に応じて、それに適した理論を深く学んでいき、卒業論文を執筆する。また、演習参加者の希望があれば、懸賞論文や学外発表も予定している。また、本演習で学ぶ分析はコンピュータを用いた数量的分析を主とする。各種統計分析、政策シミュレーション分析、経済予測などの知識が得られる。なお、本演習は、「マクロ経済学」を冠しているが、国レベルでなく、都道府県、地域レベルの経済的諸問題を分析にも応用できる。
・到達目標
現実経済に関してマクロ経済学を用いて理解できるようになる。また、コンピュータを用いて数量的な分析ができるようになる。このように、数量的な分析を行うことで、経済学はもちろん他の学問の抽象理論を、説得力のある形で現実的諸問題に適用する力が養われる。
・キーワード
マクロ経済学、計量経済学、実証分析
【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修すること。
【授業計画】
・授業の方法
演習参加者が相談して決めたテキストを輪読する。 担当教員がコンピュータを用いた数量分析の手法について講義する。
・日程
3年次:マクロ経済学・計量経済学のテキストを輪読。 4年次:卒業論文の執筆に向けて、興味あるテーマの選定し、中間報告・最終報告を行う。
【学習の方法】
・受講のあり方
経済学という学問の性質上数学的な記述が出てくるが、必要があれば、その都度説明するので、加減乗除ができれば十分である。 コンピュータスキルについては、コンピュータの電源を入れることができれば十分である。
・授業時間外学習へのアドバイス
経済的なニュースに目を向けること。
【成績の評価】
・基準
演習時の発言で積極的な参加の度合いを判断する。また、演習時の発表により当該学問の知識を確認する。そして、レポートなどの課題で総合的な理解度、論理思考能力、文章表現力を確認する。
・方法
演習への参加度40%、発表30%、課題30%。
【テキスト・参考書】
相談して決める予定だが、候補としては以下。 グレゴリー・マンキュー、『マンキュー マクロ経済学 第3版I入門篇』、東洋経済新報社、3990円。 グレゴリー・マンキュー、『マンキュー マクロ経済学 第3版II応用篇』、東洋経済新報社、3885円。 齊藤 誠、岩本 康志、 太田 聰一、 柴田 章久、『マクロ経済学 (New Liberal Arts Selection)』、有斐閣、4095円。 白砂 堤津耶、『例題で学ぶ初歩からの計量経済学』、日本評論社、2940円。
【その他】
・学生へのメッセージ
経済学は説得の科学とも呼ばれる。自説を誰かに納得させるため際にも経済学は有用である。 基礎的なマクロ経済学を理解できる力と興味があれば、本講義の内容は大変興味深いものになるはずである。
・オフィス・アワー
月曜13時00分から17時00分 溜川研究室 その他の時間でも研究室に在室していれば質問に応じる。
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