【授業概要】
・テーマ
現代日本の労働問題 社会政策は、国家が市場経済に介入して人々の生活上のリスクを社会的に軽減・防止するための政策である(わかりやすく言えば厚生労働省が担っている政策分野のこと)。社会政策論の領域は、雇用関係論と社会保障論の2つに大きく分けることができる。本講義では前者に焦点を当て、現代日本が直面する労働問題を個別テーマに分け入って具体的に検討してみたい。
・到達目標
現代日本では、従来の日本的雇用慣行が見直しを迫られ、雇用関係をとりまく環境は大きな変化の中にある。また「ワークライフバランス」等に見られるように、労働に関わる社会政策は重要な政治課題となっている。各テーマの検討を通して、今日の社会政策が抱える課題とその行方について総合的な理解を得ることができる。
【授業計画】
・授業の方法
レジュメ・板書による講義形式で行う。講義の内容に関係したビデオ・DVDを見たり、新聞・雑誌・データなどをプリントにして配布するなど講義の理解に資するよう工夫を行うつもりである。
・日程
①社会政策とは何か ②定期一括採用方式 ③長時間労働 ④年功賃金 ⑤女性労働問題 ⑥非正社員 ⑦労働組合
【学習の方法】
・受講のあり方
講述内容や板書をノートにきちんと筆記する。
・授業時間外学習へのアドバイス
参考文献を読む。 レジュメ・配布資料・ノートなどを見直す。
【成績の評価】
・基準
中間試験と期末試験によって、知識の習得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いを評価します。基準は、授業内容に興味を持ち、「具体的事例や現状を説明し、問題点を明確に指摘できる」、授業内容に関する語句を簡単な言葉で説明できる。
・方法
中間試験50点、期末試験50点。試験は持ち込み不可である。
【テキスト・参考書】
〈参考書〉 戸室健作『ドキュメント請負労働180日』岩波書店、2011年。 熊沢誠『格差社会ニッポンで働くということ』岩波書店、2007年。 黒田兼一他『現代の人事労務管理』八千代出版、2001年。
【その他】
・学生へのメッセージ
「労働と生活」と「社会保障論」も履修することが望ましい。
・オフィス・アワー
水曜日 10:30ー12:00 戸室研究室
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