【授業概要】
・テーマ
「経済活動と環境問題」 今日の豊かな生活が実現する過程で公害問題をはじめ,飢餓の問題や地球温暖化など様々な問題が発生し,それを克服する試みがなされる一方,新たな課題が突きつけられている。それらの課題について,様々な角度から検討し考えていくことで,多面的に説明できるようになることを目指す。
・到達目標
現代の経済社会を生産・消費という側面だけではなく,環境の観点からみたときに,どのような問題を抱えているのかを理解し,多面的に考える力を習得することができる。
・キーワード
環境 市場経済 食糧 飢餓 地球温暖化
【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については,「カリキュラム・マップ」を参照し,よく理解した上で履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
PowerPointと配布資料を併用して講義を進めるが,講義内容をどの程度理解しているのか,受講者に質問しながら理解度を確認しながら進めていく。
・日程
(01) 授業ガイダンス:環境と経済 (02) 公害の歴史 (03) 四大公害病 (04) 公害と経済政策:水俣病とその背景 (05) 公害と経済政策:水俣病と高度経済成長 (06) 公害克服の努力と公害の輸出 (07) 新たな公害問題 (08) 人口と飢餓:アフリカの飢餓 (09) 欧米の穀物輸出政策と飢餓 (10) 近代農業と環境 (11) 飢餓と企業活動 (12) 地球環境問題と国際政治 (13) 地球温暖化と京都議定書 (14) 地球温暖化と市場経済 (15) まとめと期末試験
【学習の方法】
・受講のあり方
PowerPointに書かれた記述に頼るのではなく,講義内容を自分の頭で咀嚼して,要点をつかんで,理解しながらノートをとる。
・授業時間外学習へのアドバイス
復習:書きとめたノートを読み返し,理解できない点があったら質問をする。 予習:授業と関わりのある本を探し出して読む。
【成績の評価】
・基準
小テストと期末テストを課し,知識の修得,理解の度合い,汎用的技能,参加の度合いのそれぞれの項目について判定し,その合計点によって判定する。環境問題と経済とのかかわりについて理解し,その内容を多面的に説明できることが合格の基準である。
・方法
授業時間中に2~3回実施する小テスト(30点) 論述形式で実施する期末試験(70点)合計100点
【テキスト・参考書】
テキストは特に指定しない。授業に関連する文献は,授業時間の中で適宜挙げていく。
【その他】
・学生へのメッセージ
膨大な量のノートとりが必要な授業なので,安易な気持ちで受講しないこと。このシラバスを熟読して,本当に環境問題を理解したいという学生に受講して欲しい。そうした学生にとっては,充実感が得られるような講義にしていく。
・オフィス・アワー
水曜日12時~13時30分 國方研究室。 相談がある学生は,水曜日以外の日でも時間調整をするので,メールで予め知らせてください。
|