【授業概要】
・テーマ
国際紛争と国際平和について考える 国際関係論で修得した国家、ナショナリズム、安全保障、構造的暴力などの概念を使って、国際関係における様々な紛争について分析をする。紛争の原因や構造、紛争を拡大したり、長期化させたりする国際的な要因を個別実証的に検討するすることによって、国際社会における平和はどのように保たれているのか、またどうして平和が維持できないのかという問題について考える。
・到達目標
国際紛争について、一面的な理解ではなく多様な諸側面を理解する。 グループワークを通じてプレゼンテーション能力とディスカッション能力を高める。 ゼミ論と卒論の作成を通じて、論理的な文章を作成できるようになる。
・キーワード
国際紛争、民族、国家、国際協調、地域協力
【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
受講者の関心に沿ったテーマに基づく報告と討論 国際関係の諸問題を扱ったテキストの講読と討論
・日程
(1)国際関係は、日本の中から見ているだけではわからない考え方もあるということを前提に、様々な角度から状況を分析するという視角が要求される。そのためには、できるだけ多くの資料を読むことも必要であり、そうした能力を養うために、演習では、必ず英語の翻訳のプラクティスを行なう。 (2)演習の参加者の個別テーマによるレポートとディスカッション (3)共通の理論的理解を持つために、共通テキストの講読を行う。 テキストは受講生と相談して決める。 (4)ゼミで扱ったテーマについて、3年生はゼミ論文、4年生は卒業論文としてまとめる。(卒論必修)
【学習の方法】
・受講のあり方
新聞やテレビのニュースを見るようにする。 その中で、自分の関心のあるテーマを見つける。 ゼミでとりあげるトピックについて、あらかじめ自分で調べておく。 議論には積極的に参加する。
・授業時間外学習へのアドバイス
選んだテーマについて、一年間を通して、関心を持続させること。 ゼミの間に出た議論は、あとでもう一度調べ直したり、考え直してみよう。
【成績の評価】
・基準
1)国際関係論の基本的な知識を修得し、それを用いて国際社会の問題を分析することができる。 2)プレゼンテーションを論理的・説得的に構成することができる。 3)討論に積極的に参加することができる。 4)問題の分析、文章表現が的確になされているレポートを書くことができる。
・方法
プレゼンテーションの準備と発表内容(50%)、討論への参加度(20%)、 レポート(30%)
【テキスト・参考書】
テキストは受講生と相談して決めます。 参考文献 高橋良輔・大庭弘継『国際政治のモラル・アポリア』ナカニシヤ出版、2014年 百瀬宏編著『変貌する権力政治と抵抗』彩流社、2013年
【その他】
・学生へのメッセージ
国際関係論を履修していること、もしくは並行して履修すること 演習参加者のテーマについては、特に限定しない。 ただし、演習の参加者は自分の関心とは異なるテーマに対しても 積極的に議論に参加し発言することを要求されます。
・オフィス・アワー
金曜日 12:30~14:00、高橋研究室
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