【授業概要】
・テーマ
人の死亡によって財産が受け継がれる制度である相続について、民法典がどのように理解しているか、さらに、判例・学説がこれをどのように取り扱っているか、その内容を理解し、明確にわかりやすく説明できるようになることを目的とする。
・到達目標
相続法の内容を理解し、論理的に説明できるようになります。さらに、民法典が規定している内容について、これを批判的に検討するための基礎的な思考力を得ることができます。
・キーワード
家族、相続
【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で、履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
講義形式で進めますが、教員からの問題提起などを積極的に行いたいと思いますので、これに答えるとともに、その問いかけの意味を考えながら講義を理解していけるようにしていきたいと思います。
・日程
各回ごとの内容ではないが、ほぼ次の順序で進めていきたい。 1、相続法の位置づけ(講義の順序について) 2、遺言法 1、遺言の方式 2、遺言の撤回(取消) 3、遺言事項 4、遺言の解釈 5、遺言による財産処分 6、遺言の執行 3、法定相続 1、相続の承認と放棄 2、相続財産の占有ないし遺産共有 3、相続権の侵害と相続回復請求 4、遺産分割と相続財産の移転 4、遺留分
【学習の方法】
・受講のあり方
教科書や参考書を読み、あらかじめ内容をリサーチしておいてください。また、教科書などに書いていないことも重要と考える事柄は積極的に解説していきますので、講義内容をノートにきちんと筆記して、その意味を理解してください。最後に、質問などを通じて意見や考え方を聞きますので、自分の考えを明確に言えるように予習して講義に出席してください
・授業時間外学習へのアドバイス
事前に各自教科書・参考書などに目を通しておいてください。 ノートをまとめながら、学説等を批判的に検討してみてください。
【成績の評価】
・基準
基本的な概念について、正確に理解しているかどうか、を合格の基準とします(『知識の修得の度合い」・『理解の度合い」をみる)。さらに、その概念を使いながら、様々な問題について的確な分析と解決を示すことができれば、高得点とします(「汎用的技能の修得の度合い」をみる)。また、全体を通じて「主体的な参加の度合い」も考慮します。
・方法
基本的な概念について、正確に理解しているかどうか、を合格の基準とします。さらに、その概念を使いながら、様々な問題について的確な分析と解決を示すことができれば、高得点とします。
【テキスト・参考書】
伊藤昌司『相続法』(有斐閣)を予定していますが、 床谷文雄 ,犬伏由子/編『現代相続法』(有斐閣)も考えています。 [講義の最初にあらためて相談します]
【その他】
・オフィス・アワー
木曜日午後4時10分から5時40分
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