基礎化学演習Ⅰ
 Solving Problem of Basic Chemistry I
 担当教員:臼杵 毅(USUKI Takeshi)
 担当教員の所属:理学部物質生命化学科
 開講学年:1年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:物質生命化学科  科目区分:必修科目 
【授業概要】
・テーマ
現代の化学が目覚しい発展を遂げた真の理由は物質の定量的な理解にあります。定量的な理解をするためには、数学や物理学の基礎的な知識が必要不可欠です。化学反応が時間とともにどのように進行するのかを記述するには微分方程式が絶対に必要であり、原子や分子の本質を正しく理解するには電子の運動方程式を解くことを避けて通ることはできません。この演習では、化学を学ぶ上で必要となる数学や物理の基本について学習しま
す。
・到達目標
化学で必要な数学、特に微分・積分および微分方程式について理解することを目指します。さらに、運動方程式や静電気力をはじめとする化学に関係が深い物理の内容について理解することを目指します。
・キーワード
微分、積分、微分方程式、運動方程式

【科目の位置付け】
この授業は、自然科学における基本的な知識を修得することを目的とします。(理学部ディプロマ・ポリシー)

【授業計画】
・授業の方法
講義形式で行います。毎回、前回の講義内容の確認問題演習を行います。
・日程
主なテーマと順序は以下の通りです。
第1回. 現象、グラフ、数式
第2~3回. 微小変化と積分
第4~5回. 微分法
第6~7回. ニュートン力学
第8回. 中間総括
第9~10回. 気体分子運動論
第11~12回. 回転運動、振動運動
第13~14回. 微分方程式
第15回. 総括

【学習の方法】
・受講のあり方
現代の自然科学は昔ながらの個別の領域を超えて、分野間で相互に密接な関係があります。数学や物理が苦手な人も、化学を勉強するために最低限必要な内容を理解するのだという強い気持ちを持って勉強しましょう。
・授業時間外学習へのアドバイス
2年生以上の専門科目の授業では、この授業で取り上げる数学や物理の基礎を完全に習得しているという前提で進められます。これが最後の機会かも知れないと思って復習する事をお勧めします。

【成績の評価】
・基準
微分・積分法の化学への応用例を理解し説明できること。
化学に必要な物理学の基本について理解し説明できること。
・方法
確認問題演習(30点)、総括時の確認テスト(70点)

【テキスト・参考書】
テキスト:特にありません。
参考書:適宜紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
苦手だからといって数学と物理を避けていたのでは、現代の化学を習得することはできません。苦手意識は早めに克服するよう努力しましょう。
・オフィス・アワー
質問があるときはいつでもどうぞ。

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