基礎化学
 Basic Chemistry
 担当教員:鵜浦 啓(UNOURA Kei)、日野 修次(HINO Shuji)
 担当教員の所属:理学部物質生命化学科
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:物質生命化学科  科目区分:必修科目 
【授業概要】
・テーマ
前半で、化学変化の基礎となる、熱力学的エネルギー(熱・仕事・電気)と反応との関係を解説する。さらに化学反応速度の基礎についても解説する。後半では、生物の個体と分化,生物体の構造,生長とエネルギ-について解説する。
・到達目標
[エネルギ-とエントロピ-],[化学変化の速度と平衡],[生物の個体と分化],[生物体の構造],[生長とエネルギ-],「遺伝子の本
質」について系統的に基礎を理解できることを目標とする。
・キーワード
エントロピー,反応速度,化学平衡,溶解度積,生命反応,細胞機能,遺伝情報

【科目の位置付け】
化学に必要な物理的法則、数学的・理論的取扱に基づき、化学を体系的に理解できる基礎力を身につける。(理学部物質生命化学科の学習・教育の到達目標)

【授業計画】
・授業の方法
教科書を中心に講義形式で行う。
・日程
第1回目 ガイダンス:講義の進め方、「エネルギーとエントロピー」導入
第2回目~6回目 教科書に従って講義する。
[エネルギーとエントロピー]エネルギーの種類,熱力学第一法則,
熱力学第二法則,自由エネルギ-(教科書7章)
[化学変化の速度と平衡]反応速度,反応速度と温度:活性化エネルギー,
化学平衡,酸塩基平衡,溶解度積,酸化還元平衡(教科書8章)
第7回目 中間試験とまとめ
第8回目~14回目 次の内容について講義する
生命科学(化学)の基礎
生命の基礎と個体,細胞構造と小器官
遺伝および遺伝情報
生体膜(脂質とその役割,能動輸送と受動輸送)
第15回目 生命科学(化学)の基礎の試験とまとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
教科書を有効に活用し,また,講義中に話した内容や板書はノートに書き込んでください。
・授業時間外学習へのアドバイス
教科書を前もって読んでおくことで,授業の理解が深まります。
その日のうちに授業ノート,教科書を復習・整理してください。

【成績の評価】
・基準
2回の試験を実施し,エネルギ-とエントロピ-,化学変化の速度と平衡,生物としての成り立ち,生物の個体と分化,生物体の構造,生長とエネルギ-について理解できているかを基準に評価します。
・方法
試験の成績の平均値と出席状況に応じて総合的に評価します。

【テキスト・参考書】
「テキスト」
化学(第4版) 物質・エネルギ-・環境 、学術図書出版
フォトサイエンス 生物図録、数研出版

【その他】
・学生へのメッセージ
基礎化学は2年次以降の専門科目を理解する上で,その基礎となる必修科目です。授業として取り上げなかった教科書の内容も自主的に学習
し,教科書を十分に活用して下さい。興味のある内容が有れば,専門書にも早いうちに触れて,知識を深めておくことを薦めます。授業で分からないことはそのままにせず,積極的に物質生命化学科の教員に質問に来てください。
・オフィス・アワー
講義で指定します。

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