生物学特講II
 Advanced Biology II
 担当教員:富岡 憲治(TOmioka Kenji)
 担当教員の所属:理学部非常勤講師
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:生物学科  科目区分:選択科目 
【授業概要】
・テーマ
生物を取り巻く環境は,地球の自転と公転により,周期的に変動している。生物はこの時間的変化に見事に適応して生活している。この講義では,この時間的適応に重要な役割を演ずる生物時計機構について,下記の授業計画に沿って,生命現象における時間の意義,生物リズムの解析法,様々な周期性,概日リズムの神経・分子機構,複数振動体系,適応的意義等について解説する。
・到達目標
生物の行動や生理にみられる環境サイクルへの時間的調和の背後に,生物自身が持つ生物時計が重要な役割を演じていることを理解するとともに,生物時計の性質や神経・分子基盤ならびにそれらの解析法を理解する。

【科目の位置付け】
理学部カリキュラムポリシー1,2に準拠

【授業計画】
・授業の方法
板書およびパワーポイントを用いて行う講義形式
・日程
1.時間軸から見る生命現象    
2.生理学的時間
3.環境の周期性
4.生物の周期性の概観
5.周期性の解析法
6.潮汐リズムとインフラディアンリズム
7.光周性と概年リズム
8.概日リズムⅠ
9.概日リズムⅡ
10.概日リズムの神経機構
11.概日リズムの分子機構Ⅰ
12.概日リズムの分子機構Ⅱ
13.複数振動体系
14.生物リズムの適応的意義
15.最終試験

【学習の方法】
・受講のあり方
講義をよく聞き、理解すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
参考書を読み、理解を深めてほしい。

【成績の評価】
・基準
講義の理解度をショートテストおよび最終試験で判断する。
・方法
ショートテスト 30%
最終試験    70%

【テキスト・参考書】
参考書:
「時間生物学の基礎」富岡憲治・沼田英治・井上慎一共著,裳華房(2008)ISBN4-7853-5205-1
「時間を知る生物」富岡憲治著,裳華房(2006)ISBN4-7853-8634-7
「生物時計の分子生物学」海老原史樹文・深田吉孝編,シュプリンガーフェアラーク東京(2001)ISBN4-431-70814-6

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