資源科学
 Science of Natural Resources
 担当教員:中島 和夫(NAKASHIMA Kazuo)
 担当教員の所属:理学部地球環境学科
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:地球環境学科  科目区分:必修科目 
【授業概要】
・テーマ
資源ができる仕組みについて学び,地球の成り立ちや営みが資源を生み出すことを理解する。
資源ができるためには,物質が移動し,濃集する必要がある。移動・濃集するためには物質が自然エネルギーを得て,しかも非常に
長い時間をかけて移動する。すなわち,地球表層や内部で物質が動く仕組みと資源のでき方が深く関係していることを理解する。
・到達目標
(1) 地球内部と表層での物質の動きと自然エネルギーの関係を理解すること。
(2) 資源についての基礎的な英文テキストを読めるようになること。
(3) 典型的な資源の例について,でき方を理解し,基礎知識を身につけること。
・キーワード
有用金属,濃集,鉱物,エネルギー,鉱床,プレートテクトニクス

【科目の位置付け】
学習・教育目標のD-2「地球の物質循環や動態に関する専門知識とその応用」に深く関与する。その他,「地球史」「岩石学」 「地殻物質学」などの基礎知識が必要なので,相互に復習する必要がある。

【授業計画】
・授業の方法
(1) 英文テキストを読み進みながら資源の仕組みを理解する
(2) 典型的な資源についてプリント,ビデオ,pptで例示しながら学習する。
なお、方法および日程には授業時間外学習が含まれる。
・日程
(1) 4月14日:ガイダンス         (2) 4月21日:資源の特性(1)
(3) 4月28日:資源の特性(2)       (4) 5月12日:資源の特性(3)
(5) 5月19日:資源探査          (6) 5月26日:エネルギー資源 (石炭)  
(7) 6月 2日:エネルギー資源 (石油)     (8) 6月 9日:エネルギー資源(地熱)
(9) 6月16日:マグマ性鉱床        (10) 6月23日:熱水性鉱床1
(11) 6月30日:熱水性鉱床2        (12) 7月 7日:黒鉱と海底熱水鉱床
(13) 7月14日:生成環境を読みとる(流体包有物)  (14) 7月21日:生成環境を読みとる(地質温度計)
(15) 7月28日:試験と解説

【学習の方法】
・受講のあり方
授業の前半では英文テキストを利用する。授業中に専門用語の意味や和訳のポイントを解説するので,気を引き締めて望むこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
英文テキストの和訳をして授業に望むこと。
岩石・鉱物・鉱床学関連の基礎的な専門用語,英語に早くなれるように復習する必要がある。

【成績の評価】
・基準
英文和訳についてはレポートとして提出した後,和訳例を見て自分で添削を行い、さらに理解度を確かめるために小テストを行う。地球内部
と表層での物質の動きと自然エネルギーの関係への理解度を試験で評価する。
・方法
英語小テスト(20%), レポート(30%),試験(40%)で評価する。

【テキスト・参考書】
適宜プリントを配布する。
参考書は次の通りである。
・日本地質学会監修「地学は何ができるか」(愛智出版)
・飯山敏道著「地球鉱物資源入門」(東京大学出版会)
・鹿園直建著「地球システム科学入門」(東京大学出版会)
・サイボルト・バーガー・新妻著「海洋地質学入門」(シュプリンガー)

【その他】
・学生へのメッセージ
我々が利用できる資源はこの地球が全てであることを理解して欲しい。
・オフィス・アワー
木曜日を除く毎日の昼休み

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