【授業概要】
・テーマ
救急車搭乗実習 【目的】 救急車に同乗し患者搬送の現場を見学することにより、患者及び家族の状況を理解し、救急医療に関心を持つ。あわせて医療の原点である救急医学の初歩を体験し、医学に対する興味を高揚する。 【対象】 医学科1年生全員 【期日】 8月29日(月)より9月26(月)まで ガイダンス;8月29日(月) 救急車同乗実習;8月30日(火)から9月21日(水)まで(予定) 報告発表会;9月26日(月) 防災訓練・トリアージ訓練:日程については別途連絡する。 ※夏季休業前に事前説明会を行う。 【場所】 医学部講義室:8月29日(月)及び9月26日(月) 山形市消防署 本署:山形市緑町4丁目15番7号(TEL:634-1194) 東出張所:山形市小荷駄町5番29号(TEL:622-4621) 西崎出張所:山形市西崎9番地1(TEL:643-6119) 上山市消防署:上山市石崎1丁目7番46号(TEL:672-1190) 天童市消防署:天童市桜町2-1(TEL:654-1191) 【実習班構成】 山形市(3×2人/日),上山市(2人/日),天童市(2人/日) 原則学生名簿順に 【学生準備】(守らなければ実習不可、落第となる) 服装:白衣、名札を準備し、ズボンを着用すること。ジーンズ、短・半端丈パンツ、ジャージは不可。 靴下着用の上、動きやすい靴を履くこと。サンダル履きは不可。 全ての患者さん及びご家族に不快感を与えないよう、ピアス及び茶髪は不可。 ※昼食は必ず持参すること(実習中に外に買いに行くことはできない) 【注意事項】(必ず守ること) 実習で知り得た個人情報の守秘義務を遵守する。 挨拶を徹底する。 やむを得ず遅刻する場合は、必ず電話連絡をする。 事故現場ではヘルメット(消防から借用)を着用する。 (多数の搬送者が予測される場合には同乗できない場合もある) 日誌をつける。 ※ご好意により協力していただいていることを肝に銘じ、万全な体調で臨むこと。なお、車酔いする者は搭乗前に申し出ること。 【実習内容】 1)救急車同乗実習 急病、事故、災害等による救急患者搬送の実態を直接体験し、早期医療の重要性を学ぶ。 患者及び家族の立場から救急医療の望ましい在り方を考える。 実習場所は山形地区消防署(隊)5カ所で、各隊につき2人のグループで実習する。 2)ガイダンス 事前にガイダンスを行い、救急搬送の現状・救急車同乗にあたっての注意点や最新の心肺蘇生法について学習するとともに、第一線の医師、救急救命士による講演を受講する。 また、心肺蘇生実習により一市民としての衛生常識を向上し、医学を学ぶ上での基礎的知識・態度を身につける。 さらに、医学部の防災訓練日に合わせて災害医療や外傷救急対応についての講義、実習を行い、トリアージ訓練を行う。 3)報告発表会 救急車同乗実習終了後に報告発表会を開き、口頭発表により体験を共有し意見交換を行う。 救急隊からの同乗学生実習態度についての評価も検討する。
・到達目標
(1)救急車に搭乗体験を通じて、救急患者の観察、処置等について見学し、医学に臨む意欲を向上させる。 (2)プレホスピタルケア(病院前救護活動)を通して、救急医療システムを理解する。 (3)患者、救急隊員、医療従事者の連携について学ぶ。 (4)救急現場でも平常心を保てる心構えを養う。
・キーワード
救急車搭乗体験、救急隊員、プレホスピタルケア、災害医療、トリアージ
【授業計画】
・授業の方法
ガイダンスでの救急医学概論(講義)と心肺蘇生法の習得 救急車搭乗体験 外傷救急対応の講義・実習およびトリアージ訓練 最終日に体験発表会
・日程
それぞれの詳細な日程については後日連絡する
【学習の方法】
・受講のあり方
講義形式
・授業時間外学習へのアドバイス
心肺蘇生法等(BLS)について事前学習しておくことが望ましい AEDについて予習すること
【成績の評価】
・基準
・方法
ガイダンス、実習及び報告発表会への出席(事前説明会を含む) 救急隊からの評価 レポート 発表内容
【テキスト・参考書】
AHA 心肺蘇生と救急心血管治療のためのガイドライン2010 BLS ヘルスケアプロバイダー(ガイドライン2010準拠)
【その他】
・学生へのメッセージ
身だしなみやことば使い、実習中の態度など、将来の医師としての自覚を持って臨むこと。 時間に遅れない、相手に不快感を与えないなど、社会の一員としてのルールを守ること。
|