全身性疾患学・外科系(泌尿器)
 Urology
 担当教員:土谷順彦(TUCHIYA Norihiko), 長岡 明(NAGAOKA Akira),加藤 智幸(KATO Tomoyuki),一柳 統(ICHIYANAGI Osamu)
 担当教員の所属:医学部医学科
 開講学年:4年  開講学期:前期  単位数:11単位  開講形態:講義
 開講対象:医学科  科目区分:専門教育・必修  
【授業概要】
・テーマ
3年次に行った腎・尿路系コースでの内容に基づいた,より発展的な泌尿器科学一般について講義を行います。実地臨床に即した内容を中心とし,泌尿器科領域の先端医療についても紹介します。
各講義毎にテーマを設け,実地臨床中心の内容で講義を行います.
・到達目標
泌尿器科の疾患は非常に幅広く,網羅することは困難ですが,ポイントとなる疾患についてその診断治療のプロセスを理解し,知識として身に付けることを目的とします.4・5・6年次の臨床実習につながる内容にします.
・キーワード
泌尿器科,尿路男性性器の解剖,泌尿器科腫瘍,尿路結石症,腎移植,透析療法,排尿障害

【科目の位置付け】
より進んだ臨床に近い知識を得ることで臨床実習への準備を完成させる。

【授業計画】
・授業の方法
原則として後述の日程の欄に示した内容について,担当講師が講義を行います.講義の順序,内容については変更等がありますので注意してください.
・日程
1.排尿障害の治療の実際・1(神経因性膀胱に対する対策を中心に)
2.排尿障害の治療の実際・2(女性の尿失禁に対する手術療法を中心に)

3.前立腺癌診断治療の実際(手術・ホルモン療法を中心に)
4.腎腫瘍治療の実際(腹腔鏡手術・サイトカイン療法を中心に)
5.腎移植の実際(手術手技・免疫抑制療法)
6.精巣腫瘍の治療戦略(治療法の基本的な考え方と施行法)
7.膀胱癌治療の実際(膀胱限局)
8.尿路結石症治療の実際(ESWL・PNL・TULを中心に)
9.尿路感染症治療の実際(膀胱炎から敗血症まで,臨床での対応法を中心に)
10.泌尿器科領域救急疾患の対応(研修医に求められるminimum requirement)

【学習の方法】
・受講のあり方
講義では,質疑応答も重要視します.
・授業時間外学習へのアドバイス
復習と発展学習と毎回行うこと。

【成績の評価】
・基準
出欠,および筆記試験により行います.
・方法
筆記試験を行います。内容は講義で行った事項について出題します.

【テキスト・参考書】
1.標準泌尿器科(医学書院),2.New泌尿器科学(南江堂),3.General Urology (Smith著 Lange-Maruzen)

【その他】
・学生へのメッセージ
泌尿器科は腎,尿管,膀胱,前立腺を対象とする外科であるとともに、排尿障害から腎移植に至るまで幅広い領域を扱います。診断から治療までの単科完結型の医療を行うことも少なくありません.現在の泌尿器科では,各領域のスペシャリストをそろえ,これらの各領域において高度の医療を行うことを目指しています.

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