人体機能学
 Human Physiology
 担当教員:櫻田 香(SAKURADA Kaori)
 担当教員の所属:医学部看護学科
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
細胞機能の基礎,生体内の情報伝達系,筋の興奮収縮連関,末梢神経系の機能と受容体,心臓血管系の機能,血液の機能と血液作用薬,中枢神経系の機能
人体機能学とは生体が正常な機能を営むための機構を解明する学問であり,医学のなかで最も基本的な学問の一つである.正常な人体の機能の知識なくして,病態生理や薬理学を理解し,また正しいケアを行うことはできない.医学の進歩は目覚ましく,いまや遺伝子レベルでの診断治療が試みられている.このように日進月歩の医学に対応するためには,これら医学の基礎となっている学問を十分身に付ける必要がある.
・到達目標
人体機能に関する基礎的知識を習得すること,その上でそれらの知識を土台として,自分自身の頭で考え,対処できる人材の育成を目標としている.

【科目の位置付け】
生体の機能調節を理解していく中で,科学的な思考能力と創造力,変化への対応力を培い,根拠に基づく安全な看護実践能力と生涯にわたり進化できる能力を獲得するうえで最も重要な基礎となるものである.(ディプロマおよびカリキュラムポリシー)

【授業計画】
・授業の方法
講義形式や課題による自学自習も求められる。人体機能学,病態生理学,薬理学を関連づけて,機能の破綻(病態生理)とそれを元に戻すための薬についても講義する。
・日程
授業期間:10月~2月
授業時間帯;水曜日13:00~16:10(5~8校時)
授業内容:細胞機能の基礎,細胞膜の興奮発生と興奮伝導,シナプス伝達,自律神経系および 運動神経系の構成と機能,伝達物質と受容体,情報伝達機構),骨格筋,心筋,平滑筋の興奮 収縮連関,心血管系の機能,呼吸機能。腎機能、血液の機能,血液型,血小板凝集及び血液凝固作用薬,薬理学総論,中枢神経系の機能.
●実習日および筆記試験の日程は授業の中で通知する.

【学習の方法】
・受講のあり方
ノートを取るだけの受け身型ではなく,何故,どうして・・・等と考え,疑問をもちながら受講して欲しい.理解度やどの程度考えて受講しているかを把握するために授業中に適時質問する.
・授業時間外学習へのアドバイス
初回の授業の時に詳細な授業日程表を配布する.必ずしも予定通り進むとは限らないが,進行に応じて教科書や参考書で予習すると理解が深まる.
その日の内に授業内容を完全に理解することが望ましい.理解できなかった箇所については授業後に質問するかあるいは教科書や参考書を用いて調べ復習すること.

【成績の評価】
・基準
筆記試験の成績を最重視するが,授業中の質疑応答,課題提出,レポート内容等の評価を総合的に判断し,成績を評価する.成績評価の結果,60点に満たない者を不合格とする.合否を判定する.
・方法
筆記試験、成績評価の結果,60点に満たない者を不合格とする.なお,再試験は1回限りとする.レポートを提出しない者は、試験成績にかかわらず不合格とする。

【テキスト・参考書】
講義で紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
受け身ではなく積極的に授業に参加して欲しい.

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