【授業概要】
・テーマ
高分子合成化学の基礎を学ぶ。 汎用高分子の合成法としても重要な、付加重合による高分子合成法について学習する。
・到達目標
不飽和化合物のラジカル、カチオン、アニオンによる連鎖重合、および配位重合、リビング重合について、それぞれに用いられるモノマーや開始剤の特徴、反応機構、得られるポリマーの構造などに関する基礎的な理解を深める。
・キーワード
付加重合
【科目の位置付け】
高分子合成を行うために必要な基礎的知識を、習得するための科目である。
【授業計画】
・授業の方法
原則としてパワーポイントを用いて講義する。
・日程
第1回:高分子合成法 第2回~第5回:ラジカル重合Ⅰ~Ⅳ 第6回~第8回:カチオン重合Ⅰ~Ⅲ 第9回~第11回:アニオン重合Ⅰ~Ⅲ 第12回:配位重合 第13回~第14回:リビング重合Ⅰ~Ⅱ 第15回:期末テストと解説
【学習の方法】
・受講のあり方
講義を聴いてわからないことは積極的に質問して欲しい。
・授業時間外学習へのアドバイス
特に必要なし。 基礎的な用語、定義や考え方についてはよく復習し、わからないことは積極的に質問して欲しい。
【成績の評価】
・基準
(a)レポートの点数(25点満点×3)、出席状況(25点満点)、期末テストの点数(100点満点)を足して2で割った点が60点以上、もしくは(b)期末テスト(100点満点)で60点以上で合格。(a)と(b)で点数の高い方を成績とする。
・方法
レポートを3回出題し、期末テストを行う。出席状況も参考にする。
【テキスト・参考書】
村橋俊介・小高忠男・蒲池幹治・則末尚志編、高分子化学 第5版、共立出版(¥4,095) 遠藤剛編、高分子の合成(上)、講談社(¥6,615)
【その他】
・学生へのメッセージ
付加重合は高分子合成の大きな柱の1つであり、その理解は高分子科学者として必要不可欠である。 付加重合といっても有機化学反応の拡張でしかない。「高分子有機化学」や「高分子合成化学概論」等で学んだ関連事項も振り返りながら学習を進めて欲しい。
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